初心者こそ高くてもいい道具を使うべき

学生のチケット手配の代行しているのだが、確かに自分がM1のとき手配してけっこう面倒くさかったのを思い出した。NAIST で特待生に選ばれたとき「大学でお金の使い方を知るのも勉強のうちです」と言われた意味がよく分かる。ほとんどの学生は、お金の使い方を知らないで過ごすのかもしれないが、NAIST はその点非常に教育的な組織になっていて、まさに至れり尽くせりである。

夕方から kmurakami さんの最後の「日本酒を愛でる会」@Wildkatzeくんと@o_bonさんにほとんど全部準備を任せてしまって申し訳ない……。

ゲストの方々もいろいろいらしたが、kmurakami さんの息子さん(小学校低学年くらい?)が来ていたので、将棋を久しぶりにやる。もう自分でほとんど指すことはないのだが、実家から一字彫りの駒と一寸盤を持ってきているのである。彼も「すげー、かっこいい!いつもマグネットだから」と喜んでくれて、こちらも嬉しい。大山康晴15世永世名人

に書いてあったことだと記憶する(自分が読んだのはこの新装版でないのでいまの版には載っていないかもしれない)が、「初心者こそいい道具を使うべきだ。初心者だからすぐ辞めるかもしれないし、と思って安物を使うと、敬意やものを大事にする心が産まれない。いいものを使うと自然と大事にするし、好きになるので上達する」という通り、初心者や子どもこそいい道具を使うべきだと思う。(そういうわけで、妻にはいつもいちばんいい計算機を渡している)

結局6枚落ち(歩と金銀と王だけ)で4局、8枚落ち(歩と金と王だけ)で2局指す。駒の動かし方や指し方が相当筋よく、将棋やったら強くなるだろうなぁ。もっとも驚いたのは、指すときちゃんと「よろしくお願いします」と言い、負けたとき「負けました」と言うことで、自分からこれが言える人というのはすぐ強くなると思う。こういう子どもがいて嬉しいものである。

できることなら将棋の盤駒をあげられたらよかったのだが、自分もときどき使うものなので、代わりに「どうぶつしょうぎ」セットを差し上げた。妹さんとお父さんお母さん、みんなで楽しんでほしい。(ちなみにどうぶつしょうぎ for iPad/iPhone/iPod touchもあるのだが、USのAppStoreには入っていないようでプレイできない……)

どうぶつしょうぎ (Let's catch the Lion!) ボードゲーム

どうぶつしょうぎ (Let's catch the Lion!) ボードゲーム

海外に行くと日本将棋なんてやっている人いないから囲碁かチェスをやっていればよかったか、と思ったことも一度や二度ではないのだが、やっぱり日本人に産まれたらこういう日本的な(世界に例を見ない興味深い)ゲームに興味を持ってやってくれると嬉しいなぁ。自分も子どもが産まれたら男の子でも女の子でもぜひ将棋を教えたいものである (笑)

「どうぶつしょうぎ」の完全解析では ktanaka 先生が可能な手を全部探索して先手勝ち・後手勝ち・引き分けのいずれか結論を出しているのだが、こういう総当たり的な解析もできる時代になったというのは隔世の感がある。興味ある人はプレゼンテーション資料を見ていただけると圧巻である。