人生初講義を終えました

新任助教講演を無事終える。1週間前に「来週お願いできますか」と聞かれ、いつもなら2-3人で1.5時間なので質疑込みで1人30分くらいになるそうなのだが、45分-1時間でお願いします、と言われたのでしこしことスライドを作る。厳密に言うと東邦大学看護学部で TA したときと近畿大学理工学部で非常勤したときは前に立ってしばらく話はしたのだが、いずれも教科書が指定されていて、その教科書の枠内で授業することが求められていたので、割と(30分という制約もなく)自由にしゃべれるのは初めてなのであった。

とはいうものの、「直前ですみませんが学生に1週間前までに概要とタイトルを出させているので、よろしくお願いします」と言われてあわてて概要を送ってしまったので、ちょっと困った。確か最初のゼミナールはほとんど全員 M1 ばかりで席が埋まる、ということを思い出して、公聴会のスライドと、就職試験で使ったスライドと、WebDB Forum 2009 で使ったスライドを引っ張りだして作成。公聴会のスライドが英語だったので、それを日本語に直すのが一番手間だった(この内容で最後にスライド作ったのは2008年のことである)。

途中広報のキックオフミーティングで抜けてみたり。「いつでも見学会」「いつでも体験入学」というのの担当を仰せつかったのだが、確かにこれは学生からすると申し込みづらそう……。いつでも体験入学、コンセプトはいいのだが、行きたい研究室からリンクを張っていてくれないと応募しにくいかなと思う。もしくはスプリングセミナーやサマーブートキャンプと趣向を変えて、数週間受け入れてみるとか。あまり負担が増えない方向で考えたいのだが、どうなんだろうなあー Johns Hopkins 大学のように6週間のワークショップをやるとか、南カリフォルニア大学のように3ヶ月インターンシップさせたりとか、長期間やる需要はあるように思う。(日本だと夏休みが短いので1-2ヶ月くらいか)

さて、できたスライドは70枚くらいだったから、まあ大丈夫かなと思っていたのだが、話してみると意外に時間がかかり、前半2/3が研究の話、後半1/6がこれからの研究の話、1/6がインターンシップのススメになるように話したのだが、最後飛ばして80分。質問は4人から来たがみんな松本研の学生(しかも3人M2(笑))。授業後に質問に来てくれた人はけっこう突っ込んで聞いてくれたので、答えがいがあった。自然言語処理学講座希望の人ではなかったと思うが、ああいう人がいるのはよいことだと思う。ともあれ、無事終わってよかった。司会をしてくださった方も生駒日記読んでくださったことがあるそうで。ありがたいことである。企業もいいのかなと思いました、とおっしゃっていたので、それが伝わっただけでも話した甲斐があったと思う(笑)

次これくらい好きなこと喋る機会は最終講義くらいかなぁ〜

トークが終わったら @sukarat さんが手作りのロールケーキを持ってきてくれた。今年は誕生日にもケーキ食べていなかったので嬉しい :-)