吉野は桜が満開、京都は濃霧発生中

朝、濃霧のため近鉄が遅れていて困る。吉野は桜が満開なのでぜひお越しください、と車内アナウンスされていたが、今日は慶応大学から研修生の方が2名いらっしゃることになっていて、午前中は自然言語処理のいろいろについて説明することになっていたのだ。なんとかギリギリセーフだったようだが……。

というわけで午前中はスライドを使っていろいろと説明。基本的にはいつもスプリングセミナーやサマーブートキャンプで使っている資料を使ってお話しする。既に人工知能系の研究を1年やってきたM1の人たちだそうで、言語処理の研究室ではないから、言語処理について学んできなさい、ということのようである。

途中、松本先生が入ってきて漫談。月に1回程度、助教以上が集まる「懇談会」という連絡会があり、木曜日は諸事情により勉強会のキックオフが懇談会と重なりそうな時間に移動してきたので、懇談会のほうはスルーするつもりだったのだが (前回はスプリングセミナーと被っていたので出られなかった)、「ちゃんと出ておいたほうがええよ」と念を押される。あれ、これは助教の人も出たほうがいい会なんだったか……。

4月に「ソーシャルメディア解析勉強会」を立ち上げるということで研究室のサイトにページを作っておいたのだが、それを見た企業の方が、キックオフミーティングに参加したいとおっしゃっていたそうで、慌ててメールでお返事したり。むしろ直接松本先生に問い合わせが行かないようにしたほうがいいのかもしれない。

お昼は学食で食べてあれこれ慶応の話を聞いたりなんだり。去年も思ったが、私立大学は大変そうだなぁと再確認。

午後はteruaki-oくんにバトンタッチ。あと数日は研究室の博士後期課程の学生の人たちにレクチャーと演習をそれぞれお願いしていたのである。(これは自分ではなく松本先生が音頭を取っていたことだが)

昨日の勉強会でもM1の人たちに話したが、大学院は勉強を教えてもらうところではなく、教えたら聞いてくれる人がいるところであって、他人に教えることこそが大学院における勉強なのだと思う。1コマ90分行って聞いていればいい受動的な授業に参加して終わりなのは学部生までで、大学院だったら他の人が90分聞いてくれるような内容を準備して、聞いてよかったと思わせるような時間を作る練習をするのがいいのではないかな。

自分はその横で査読と添削。意外と時間がかかる。

夜、妻とたまたま同じくらいの帰宅時刻になったので、饂の神 でうどん。むむ、ここはおいしい。生麩のぜんざいもよい。今回平日だったので日本酒は頼まなかったのだが、けっこう種類もあるようだ。また今度ゆっくり来よう。