不要の扶養による恐妻のための共済

午前中ひたすらメールの処理。うーむ、なぜこんなにメールが溜まるのだろう。

午後共済の組合員証ができたらしいので取りに行く。「共済の組合員証」と打とうとして iPhone が「恐妻の組合員証」を出してきたので可笑しかった(第一候補じゃないですよ)。「扶養の書類」と入力して送ったつもりが「不要の書類」になっていて、それ意味違う!と思ったが、文脈できっと分かるだろう……。これまで国民年金国民健康保険をそれぞれ夫婦2人分払っていたので、共済に入れてとても助かる(タイトルは語呂でつけただけなので誤解なきよう!)。日本は扶養の制度があって、確かにこれは専業主婦優遇と言われても仕方ない。

留学生の elga-s さんの PC の設定をしたり。Apple HD Cinema ディスプレイが1台余っているようだが、DVI のコネクタを変換しないと使えないようで、古い Macbook を持っている人が使った方が早いような気がする。マイクありませんか、と言われて iSight を貸したのだが、iSightFIrewire でないとつながらないようで、ううむ。結局ウェブカメラを自分で買ったようで、研究室内でなんとかなればよかったのだけどなー

そういえば habib-a さんが論文にウルドゥ語で使う文字を入れたのだけど、PDF にしなければならず、Word で書いているのでどうしたらよいか、という相談があったのだが、なぜか共用 Windows PC で特定の文字だけ Word では表示も印刷もできない(そのため Acrobat で PDF にしてもだめ)。habib-a さんに「どうやってこの文字を入れたのか」と聞くと「自分で設定していないからどうやればできるようになるのか分からないが、こっちに来てから設定してもらって、入力はできる」とのこと。それは困る……。Mac の Word では、特定の文字だけでなくアラビア文字までダメだったので、どうしようもない。

結局共用の PC ではにっちもさっちも行かなかったので、Word から XPS 形式で出してもらって PDF にして解決。〆切には間に合ったのだろうか……。

組合員証を配達記録で送ろうとしたら、配達記録はなくなったらしい。代わりに対面で渡したい場合は簡易書留という制度を使ってください、とのこと。まぎらわしい……。

今日 Patrick Pantel さんに製本した博士論文を投函した。これで送るべき人全員にお送りしたことになる。すでに届いた方々(や届いた方々の同僚で見た方)からはメールや Twitter で連絡を受けているが、謝辞にお褒めの言葉をいただいている(笑) 「博士論文でいちばん読まれるのは謝辞」と聞いたこともあり、謝辞は今回日本語で書こうと決めていた。修士論文を全部英語で書いてしまったことへの反省もある。修士論文を日本語で書くか英語で書くかどちらも一長一短あるのだが、個人的には英語で不十分に書くくらいなら、日本語でしっかり書いた方がいいと思う(博士後期課程に進学するとしても、その内容を英語化して国際会議に通し、ちゃんと論文誌にも出せば)。博士論文を日本語で書くという選択肢は松本研的にはデフォルトではないので、英語で書く以外ないのだが、謝辞は日本語以外ないな、と思っていたのであった(Pantel さんに宛てた部分だけ英語で書き、ここから先は日本語で書きます、と英語で断って続きを書いた)。ちょっと変則的な形にはなったが、喜んでくださった方もいらしたし、あれはあれでよかったと思う。

あと今月の給与明細をいただく。妻の授業免除申請のために必要なので、年間の収入証明も今週中にはいただくのだが、予想していたより少し多かった。ちなみに博士号を取得してすぐ国立大学の助教になると基本的に「教育職2級31号俸」というのになるらしいので、あとはウェブでも公開されている俸給表というのを見るといくらもらえるのかが分かる(都会と地方の格差の調整のための地域手当や扶養手当を除く。俸給表自体が大学によって微妙に違うようだ)。毎年この号が2-3くらいずつ上がるらしく、助教は2級、准教授(講師)は4級、教授は5級となっていて、それぞれの級の中で上がっていく、という感じだそうで。

「稼ぎたい場合は副業しなさい(本を書くとか)」「大学教員は、自由に使えるわけではないけど、研究費まで入れてお給料みたいなものだと考えないと、ちょっとね」と言われていたが、奈良で暮らす分にはそんなに不満はないかな……(奈良と東京の二重生活になっているのでちょっと苦しいが)。

予備校のときの先生が「自分が生涯稼ぐ額が計算できる公務員はやってて空しくなると思った」と言っていたが、たぶんそういう人が大学教員になったら本書いて講演しまくって稼ぐか、研究費取りまくって溜飲を下げるのだろう。

溜飲を下げたいわけではないが、自分の研究費がないと気軽に東京出張にも行けないし、研究の面倒を見た学生さんの発表の旅費も自分で出してあげられないので、科研費研究活動スタート支援に応募しようかなと思っている(これまで「若手(スタートアップ)」と呼ばれていたものが名前変わったらしい。コロコロ変えないで……)。とりあえず最初の2年間がなんとかなれば、それから先はまた考えるかなー