公聴会を終えて、お昼は Pantel さんと乾先生と @uchumik さんの4人で本格手打ちそば そば庵 吟へ。奈良の、というかこのあたりの特徴なのかもしれないが、一見普通の民家にしか思えないような住宅街に突然店があったりするので、しばらく暮らさないとどこになにがあるのか分からないのだよね〜。
Pantel さんからいろいろと Yahoo! Inc. での話を聞く。Pantel さん自身はカナダのアルバータ大学出身(ゲームなどの人工知能の研究で有名。数年前チェッカーというゲームを完全解析したことがニュースになっていたが、Pantel さんは大学に入学したときはその研究室に行きたかったが、結局自然言語処理の研究室を選んだとのこと)だそうで、そこでは外部審査委員を頼むのが必須だった(NAIST は必須ではない)そうで、[http://l2r.cs.uiuc.edu/:title=Dan Roth] さんに頼んだそうなのだが、卒業してからもずっとつながりがあるそうで、こうやって自分も世界で活躍する研究者の人とつながっていられるのはとてもいい制度だと思う(そういうわけで、みなさんどんどん利用しましょう)。
午後は @wasabimustard さんも東京からお越しくださったので、Pantel さんと 1:1 ミーティングを設定。彼女も日本を代表する若手研究者だと思うが、こうやって世界の人たちに「日本にもこんな優れた人たちがいるんですよ」ということを広めたい、というのが自分のここ10年くらいの仕事かなぁ。目に見えた成果があるわけではないのだけど、地道に続けていきたいと思う。知らない人のために蛇足しておくと、彼女はもともと筑波大学の学生で、Google と Microsoft Research, Asia (MSRA) でインターンをしており、MSRA では Best Intern に選出されるくらい優れた研究をしていて、学振特別研究員として活動をしていたのだが、卒業後現在は東京大学知の構造化センターでポスドクをされている。自分も東京の大学で研究するならここはとてもいいところだと思う。日本にはもっと彼女のように外に出て行く人がいていいと思うし、実際それくらい力のある人はたくさんいるはずなのに、日本人の存在感が薄いのが気にかかる。いま修士前後くらいの人たちで、生きのいい人たちは、直接海外に行かなくても、数ヶ月武者修行のために海外に出ていったりするのが増えてきて、喜ばしいかぎりである。もっともっと学生のみなさんを encourage したいものである(自分的にはこの単語は「そそのかす」という意味であるが(笑))。
一休みして夕食。全部で8人だったので、2台に分乗。炭火焼鳥一調へ。この店、ちょっと狭いのだが、けっこうおいしいし、地鶏鍋を食べたことがなかった(前日までに予約しないといけないので、気軽に頼めない)ので、鍋を食べに来てみた。焼き鳥も適当に注文したら、けっこうお腹いっぱい……。なにがダシになっているのか分からないが、雑炊おいしかったー! 冬しかやってないらしいのだが、また来たい……。話も研究や検索業界の話から子どもの話まで、たくさん話せて楽しかった(笑) 今回は、せっかく Pantel さんが来ているので、彼を囲んで話ができるよう人数には注意して調整したのだが、8人が2グループに分かれないで話せる限界かなぁ? (10人まで行けると思ったが、やはり10人では2グループに分かれてしまいそう)
そういえば、焼き鳥中@tettsyun くんが @wasabimustard さんと Pantel さんが英語でいろいろ話しているのを見て「岡さんかっこいいです。やっぱ日本はだめですね! 海外に住みたいです!!」と酔っ払っていたのだが、自分もちょっと彼女に見とれてしまった……。でも @tettsyun くんも英語うまいよ! たぶん今から海外インターンに行っても、最初は苦労するだろうけど、数ヶ月いれば流暢になって帰ってくると思う。最近彼は Collapsed Gibbs Sampling を用いた LDA のコードを書いてみたり、AROW (Adaptive Regularization Of Weight Vector)という最新の機械学習の手法のコードを書いてみたり、いろいろがんばってらっしゃる。まだ M1 なので、id:smly くんとともに将来が楽しみである :-)
実は公聴会の前も奈良駅まで30分運転して Pantel さんを迎えに行ったのだが、Pantel さんと @wasabimustard さんを送り届けて研究室に帰ってくると、@uchumik さん [http://twitter.com/Wildkatze:title=@Wildkatze] くん @tettsyun くんの3人が酒盛りしていたので、合流(笑) @uchumik さんは先日論文を共著で書いたこともあるのだが、某社での近況を聞いたりなど。大学院生生活も悪くなかったが、某社も外から聞いているかぎりではかなり楽しい職場のように思える(笑) そんなに悪くないんじゃないかなーと思うのだけど……。日付が変わるころ、[http://d.hatena.ne.jp/mamoruk/20100113/p1:title=先日の番組の再放送]がやっていたので、みなさんで見てから解散。やっぱり、いい研究をするってのは、そう強く意識しないといけないのだなと思う。自分は性格的になあなあになりやすいので、特に気を付けよう……。