東京・NAIST間の最適な交通手段

megumi-f さんの日記に 東京・NAIST間の交通手段 飛行機編 というのがあったのだが、コメント欄がなかったのでこちらに書く。

東京には M1 のころから月1回くらい帰っているので、安いところではバスや18切符、高いところでは新幹線や飛行機(伊丹、関空)使ってみたのだが、所要時間を考えると間違いなく新幹線と飛行機に軍配が上がる。リニアモーターカーが関西まで来るという話はあるのだが、何十年も待っていられないし、現時点では新幹線と飛行機以外は自分は使わないだろう。

若かったときはバスや18切符でも耐えられたので、これは若さの問題であるように思う。バスで行くと朝に東京なり奈良なりに着くのだが、眠くて眠くて結局その日1日(+翌日)を無駄にすることがままあり、これはかかったお金以上に損をしていると思ったのであった。

飛行機と新幹線については、お金も時間もそんなに変わらないので、あとは好みであるように思う。ただ、学生のうちは学割を使うと新幹線が運賃8割になるのに対し、飛行機は割引がない(スカイメイトを使うととても安いのだが、22歳未満が対象なので、NAIST に来る人はいずれにせよ関係ないだろう)ので、学割を使うと値段は逆転するはずである。飛行機も、たとえば関空だとリムジンバスを使ったり、南海なんばからラピート(特急)に乗ったりすると高いのだが、時間の都合や荷物の数によっては選択せざるをえなかったりするので、片道13,000-14,000円くらいになってしまい、往復トータルでは最大2000円くらい飛行機のほうが高いような気がする。新幹線だと片道学割使って13,000円くらいなので、学割が使えるうちは新幹線のほうが安いはず。

もう一つの問題点としては、飛行機は乗り換えが多く、なおかつ機内であまり仕事ができない(電子機器の使える時間が短い)ので、新幹線のほうが乗り換え回数が圧倒的に少ないため、かかる時間は同程度なのにも関わらず、なにかできる時間は新幹線のほうが2倍以上ある、という問題である。もちろん飛行機は完全座席指定なので坐れない問題がないのに対し、新幹線は自由席だと坐れない危険性があり、なおかつ乗車中ずっと坐れないのはかなりひどいので、指定席を取るのが前提である。年1回以上東京と奈良を往復する人は、エクスプレス予約を申し込めば指定席料金が無料になる(年会費が1050円かかるが、これは指定席1往復の値段なので、1往復すれば元が取れる)ため、エクスプレス予約すればよい。エクスプレス予約に関しては、毎回乗るとポイントが貯まり、確か6往復すると1回グリーン席に無料でアップグレードできるようになる。また、自分で座席を選ぶことができるので、N700 系で窓際の席を選択して電源を確保することもできるし、急いでいるときは N700 系を諦めても各車両の最前列の席を指定して電源を使うことができる。そういう意味でも新幹線が一番便利なように思う。

きっと学生でなくなると飛行機のほうがトータルで割安になるはずなので、そうすると値段だけ考えると飛行機を選択したほうがいいということになるが、はてさて……。自分は飛行機でもかれこれ20往復近くしているが、iPhoneb-mobile を買ってからは、2時間半程度ずっと坐って作業していられる新幹線のほうが圧倒的に便利なように感じている(飛行機だと離陸時と着陸時には使えないため、作業できるのは20-30分程度である)ので、今後も新幹線を利用すると思う。住む場所によっては空港のほうが便利かもしれず、そうしたら飛行機族になるかもしれないが……。さらに補足すると、結婚前はばんばん飛行機に乗っていたのだが、結婚してからは「落ちるかと思うと不安」と難色を示される(落ちることは数十年前はいざしらず、さすがに現在はないと思う……)ので、新幹線のほうが安心安全である(苦笑)。

とはいえバスが一番安いのは動かしようのない事実であり、足繁く東京に帰っている @smly くんなんかは夜行バスのヘビーユーザーだそうで、体力に自信のある人はバスが一番安く、かつ時間を有効に利用できるので、検討してみてはいかが。(奈良発着のバスと、大阪発着のバスがあり、奈良発着が使えなくても大阪発着があったり、その逆もあるので、懐さびしい学生さんはバスがお友だち。オープンキャンパスのときとか、使いました)