学生は偉そうにするべきである。-- 自然言語処理合同研究会2009

自然言語処理合同研究会 2009に参加してくる。この研究会、田中穂積先生を慕う人たちが集まって、学生同士他のレベル高い研究室の雰囲気を知るのはよいので交流させよう、という目的で発足した会のようで、かなりクローズドな性格が強かったはずなのだが、現在は10近い大学から参加者がおり、どんどん肥大化しているのだが、会場は東工大(大岡山キャンパス)・NAISTJAISTの3大学を順番に回っていて、今回は東工大の番。

さて、その合同研だが、今回は東工大の杉山さんが「確率密度比」を用いた機械学習の新たなアプローチという題で講演をしてくださった。内容は id:syou6162 さんがまとめてくれているので、そちらを参考されたく。自分的には確率密度比の話を最初に聞いたのは2年前のことだったが、そのときと比べても理論がけっこう進んでいるようで、おもしろいなあ。

ポスター発表のあと、懇親会。開会の辞に代えて、松本先生が田中先生を偲んで合同研の由来について話したりする。「ぼくらが学生のころは、『教授たちより俺たちのほうが詳しい』という顔で、院生が偉そうに先生たちに向かって研究会で発言したりしていた。実際、最先端の内容については学生のほうが詳しいことはよくある。だから、みんなももっとアクティブになってほしい。そういうふうに偉そうな院生を育てるために、学生発表を中心とするこういう大学間での合同研究会があるといいなと思って始めた」とのことで、そうか、学生は偉そうにするべきなんだ(意訳)と思い、こうやってウェブ日記とか Twitter で(間違っていることも書きつつ)偉そうに発言するのは意味があるんだ、と思ったりする。みなさん、ブログを解説して上から目線で研究について大いに語りましょう!(多少の誤解があるがキニシナイ笑)

そういえば、アメリカに行ってから知らない人に突然話しかけるのに(あまり)抵抗がなくなったので、適当にそのあたりにいる知らない人たちに順番に声をかける。JAIST の人とか東工大の人とかと知り合いになる。宇津呂さんがうろうろしていたので、筑波大の話を聞いてみる。思えば2年前、筑波で助教とか(筑波ならポスドクでも)できたらいいなと思って宇津呂さんに「ポストあったら連絡してください」と言っていたのだが、結局「でっかいお金取れたらね」と言われ続けていて、やっぱり筑波だと厳しいらしい(いや、いま「おう、そういえばあるよ」と言われても困るけど)。自らの道は自らで切り開くべきか。

懇親会終了後は ryu-i さん、takahi-i さん、yotaro-w くん、ryuta-k くん、katsumasa-y くんの6人で銀座へ。カレーのおいしい店があるということだったが、確かにここのカレーはおいしい! これ、おいしすぎないか? 思わず終電間際まで滞在してしまったが、ryuta-k くんと一緒に帰る。実は ryuta-k くんとは実家の最寄り駅が同じ、どころか、通っていた小学校も同じ、前住んでいたアパートと彼の家は200mくらいしか離れていない(ちなみに現在の実家とも500mくらいしか離れていない)ので、とてもびっくりした。奈良まで来てそんなローカルな人と出会うとは……。

(追記) おいしい店の名前は「グルガオン」です。6人予約なしで行ったらあぶなかったので(中は30人くらい入れそうだけど)、予約して行ったほうがいいです。バターチキンが感動的においしい。

http://r.tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13002457/