TOEFL iBT は会場を慎重に選ぶべき

妻に付き合って TOEFL iBT を受験する。昔 TOEFL は紙ベースの試験だったらしいのだが、自分が初めて受けた2002年当時はすでにコンピュータベースの試験(CBT)になっていて、最後に受けた2005年以降インターネットベースの試験(iBT)になっていたのであった。iBT といっても試験会場まで行かないといけないし、前のように平日も含めいつでも受けられるようになっていないので、サービス後退した気がする。

iBT の目玉はライティングとスピーキングで、これまで TOEFL では選択式の読解問題とリスニングと筆記試験だけだったのだが、筆記試験が拡充された(これまでは1問だったのが2問に)のと、以前は存在しなかった喋る試験が導入されたことが大きく違う。

新しい試験になって受けたのは初めてなのだが、CBT のときは260点だか270点だか取れていたのでなめていたら、読解問題で時間が足りない! これまで受けた TOEFL はテストセンターでパーティションに区切られて静かな環境だったので集中できたのだが、今回は最寄りの会場である東京女学館中学・高校で受けたせいもあって対面で前の人の顔が見えたり隣の人と近かったり(当然仕切りはない)、それで気が散らされたのも大きい。なにより試験の時間が決まっているのに来る人がばらばらで、自分が読解問題解いているのにマイクの音量調節を大声でされたりしていて、非常に迷惑。ちょっとこれはもう一度受け直したい……。

スピーキングは個室全会場で用意できないだろうしどうするのかなと思っていたが、普通にみんな他人が隣や前にいるのに大声で喋らされるという羞恥プレイだった。実際自分がテストを受ける段階になると時間が厳しいので他人のことに構っていられないのだが、読解試験を受けているのに他人の会話内容が聞こえるのがとても集中力を阻害されてひどかった。(逆に言うとあえて遅れて来ると他の人の話す内容からスピーキングの試験内容が分かるので、インストラクションの時間に傾向と対策を立てられる気がする。こういうカンニング的なことができるのはどうかと思う)

というわけで、TOEFL iBT をこれから初めて受ける人は、会場選びは慎重にしたほうがいいと思う。茅場町のテストセンターはそういう意味でけっこうよかったのだが、もう TOEFL 会場としては使われていないし、どこで受けるといいんだろう……。(あと TOEFL CBT 時代は受験直後に点数の目安が見られたのに iBT では見られなくなっていて、これもサービス後退である)