空色海岸

空色海岸 第1巻 (花とゆめCOMICS)

空色海岸 第1巻 (花とゆめCOMICS)

が完結した(全6巻)。最初の1-2巻は正直ものすごく暗かったし普通の高校青春恋愛漫画に見えたので、3巻以降買うのも悩んだくらい(で発売されても長い間買わなかった)なのだが、4巻以降急激におもしろくなって、最後の2巻は発売が待ち遠しかった。

あらすじ的にはビーチコーミングと言って海岸で拾ったものを使って小物を作るアートがあるのだが、そのビーチコーミングで出会った2人とその家族、そして出会いと別れを描いた作品。

最終刊、主人公の男の子が塞ぎ込んでいるとき、もう一人の主人公の女の子が「あたしは川になりたい。全てを包み込んでくれる海になれなくても、この人の悲しみを海まで流してあげられる、せめてそういう川になりたい」と心の中で言うシーンがあるのだが、じーんと来る。

山田南平の作品ではオトナになる方法がいちばん好きなのだが、実はこの日記を書いたあと紅茶王子も完結して、最後のほうはけっこうよかったので、やっぱり全部読んでからでないと白黒言えないよなぁと思うのであった。

オトナになる方法 (第1巻) (白泉社文庫)

オトナになる方法 (第1巻) (白泉社文庫)