IBM に続きソニーまでもが大規模な解雇をアナウンスして、就職氷河期の雪解けもここで終わりかと思わされているのだが、id:mizuno_takaaki さんのお誘いで、今年3月も一度お邪魔させてもらった百度にまたお邪魔してきた。ちなみに六本木ヒルズの百度オフィスは Introduction to Information Retrieval という本の輪読会でも使われているそうで、六本木界隈の検索系の人たちの間では有名らしい。(この本自体は去年勉強会で読んだが、親切な説明がついていて、授業用のスライドも公開されているので、この分野に不案内な人にはオススメである)
さて、今回は企画(PM)の方のお話もセッティングしてもらったので、中で働く人のイメージがかなりつかめた。プロジェクトマネージャという仕事、誤解していたかも……
Eric Sink on the Business of Software 革新的ソフトウェア企業の作り方
- 作者: Eric Sink,エリック・シンク,青木靖
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2008/09/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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にも「プロジェクトマネージャという仕事を他に先駆けて導入し、ここまで一般に根付かせたのはマイクロソフトの功績で、マイクロソフトはとてつもない大企業なので、ソフトウェア開発でいまでは一般的に使われているさまざまな概念・仕事を定着させてきた」という肯定的な評価が書いてあったのだが、日本とアメリカや中国では物事の進め方が違うのかなぁ。
世界第三位の検索エンジンを日本に広めよう!プロダクトマネジメント職大募集というように、エンジニアはそこまで募集していないようだが、元 Yahoo! Japan 検索事業部長が日本百度の社長になったりしたので、ここ1-2年くらいで一気に体制が変わっていくのかも?
いろいろと話を伺って思うに、Yahoo! Japan と百度はけっこう似ているのかもしれない、と感じた。あと、いまの Yahoo! Japan って、一時期のリクルート的なものがあると思う。リクルートは紙媒体(最近は Web)で成功したが、Yahoo! Japan は最初からインターネット前提で同じことをしているような。知っている人も多いのかもしれないが、リクルートって就職だけじゃなく、ゼクシィだってリクルートだし、じゃらんだってリクルートだし、AllAbout だってリクルートだし、およそ人間が生きていくために必要な情報はまず手がけているし、そのほとんどの分野でシェアを握っている。Yahoo! も日本ではシェアトップだしね……
だから、Yahoo! Japan に必要なのは、インターネットに詳しい人というよりは、人間になにが必要で、どうされるとみんな嬉しいか知っている人、そういう人なんじゃないかなーと思った。(まあ、必要かどうかというよりは、そういうのに興味がある人のほうが社風に合って、楽しく過ごせるんじゃないかなー、ということ) ヒルズとミッドタウンのあいだは、遠いようでいて近い、近いようでいて遠い、微妙なラインなのかなー。
いや、どっちの社員でもないので、実際働いてみたら違う感想になるのかもしれないけど……