ドッグイヤーの中の栄光ある孤立

日本語コーパスワークショップの2日目。初日と違って研究発表が多いので、聞いていておもしろい。

しかし自然言語処理の人と言語学の人はあまり混じり合っていない気がする (たとえばポスターの配置具合を見ても)。自分も人のことは言えないが……。

夜は六本木ヒルズへ。毎度のことながら@mizuno_takaakiさんと@mhagiwaraさんとご飯。中国と日本に分かれた研究開発のおもしろさと難しさを聞いたりする。

Baidu コーパスダウンロード広場ができていたり、けっこう独自に好きなことがやれるというのはいいことだと思う。大きくなればなるほど身動き取りにくくなるし……

帰ってみると@mhagiwaraさんがバイドゥを退職されたという話をTwitterにポストされていた。いろいろ勤務中からも忸怩たる思いをお伺いしていたので、こういう決断になったのも仕方ないとは思う。次行かれるところでも、日本の自然言語処理業界を引っ張るような仕事をされることをお祈りする。

あとid:naoyaさんもはてなを退職されたそうで、人生いろいろあるのだなぁと思う。6年働いた、居心地のよい職場を退職することって自分にできるのだろうか? と自問自答したりもする。松本研に来てすでに6年目で、ここよりよい環境が日本にあるとは思えないのだが、確かにいい環境過ぎて身動きが取れなくなってしまう(たとえば計算機に苦労しなくていいとか、優秀な学生が次から次に来るとか)のが怖い。まあ、そのときが来たらそのときなんだろう。

先月は@mikio1978さんがMixi を辞められたというお話を耳にしたり、今年はだいぶ動きが速いのかもしれず、「進化」ってのはメインストリームから孤立しなければ起きないものだろうし、「栄光ある孤立」もときには必要なのかもなとも思う。元の英語がなにかと思って調べたらSplendid Isolation という単語なのか〜。

一つのところにとどまることなく前進していく精神は自分もぜひ見習いたい。