奈良国立博物館

用事があって本屋に出たついでに天気がそこそこよかったので奈良観光。

奈良国立博物館、これまで行ったことなかったのだが、初めて足を運ぶ。NAIST奈良国立博物館のキャンパスメンバーズに入っているので、平常展は無料、特別展も割引料金で見ることができる(今回の法隆寺展は400円だった)。

国立博物館という割には小ぶり(Bunkamura くらいの広さ)かと思ったが、そこそこおもしろかった。ミュージアムショップで絵葉書とか買ってぶらぶらしていると、どうも自分たちが見たのは新館の展覧だけで、本館の展覧が別にあることを知る。だから少ししかないように見えたのか……。しかし既に歩き疲れていたので本館の平常展を見るのは今度の機会に。

博物館の中に入ったあとどうも雨が降っていたようで、しばらく雨宿りしてから東大寺へ。妻が鹿せんべいをあげたいらしいので、二月堂に行く途中で買い、林の中の(押しが弱くて)せんべいにありつけてなさそうな小弱弱しい仔鹿に食べさせる。

東大寺周辺の鹿は売り物のせんべいを直接食べようとする狡猾、というかふてぶてしい鹿(そして販売員の人が棒とかライターで追い払う)で、みんな丸々しているのだが、このあたりにいる鹿はやたら細い。4匹いた仔鹿も1匹は鹿せんべいを見せても後ずさりするようで、人間不信なのだろうか。痛々しい。東大寺周辺で修学旅行生とおぼしき男子中学生が傘を目の前で思いっきり開いて驚かせたりしているのを見て腹立たしかった(同級生の女子たちは「馬鹿、やめなよー」と止めていたのに)が、そういう馬鹿生徒に嫌な思いをさせられたのかもしれないと思ってかわいそうであった。

そういう弱小4匹でもがめつい1匹が全部食べようとするので手で追い払おうとするのだが、なかなかしぶとい。これはちょっと本気を見せるとどうなるのか? と思い、目を合わせて「いいかげんにしなさい」と(声には出さずに)伝えると、後ろ跳びでジャンプしながら後ずさりして2mくらい距離を置く。自分はそんなに怖いのか……? 目力が強いというのはいいことかもしれないが、逃げられ方に軽いショック(それまでは「せんべいクレクレ」という感じで猛烈アタックされていたのに)。

二月堂の横の東屋風の喫茶店で葛餅を食べる。おいしい。夏っぽくなってきたなあー