久しぶりにいくつか便利なツールの紹介でも。Gentoo ではDebian の stable のように、パッケージの機能追加などはせず、セキュリティ勧告のアップデートのみを適用する方法を提供しよう、ということになっているが、とりあえずまだブランチを切る形では提供されておらず、代わりに glsa-checkというコマンドで一覧を得ることができる。(gentoolkit-0.2.0_pre8以降に入っている) これを使えば、適用されていないセキュリティ勧告を表示させたり、勧告の内容を表示したりできるので、とても便利。一応実験的ながら自動でアップデートする機能もある。
もう1つは、あまり必要な人はいないと思うが、crossdevというツールである(sys-devel/crossdev)。これはクロスコンパイル用のツール、つまりヘッダや binutils/gcc/glibcなどを自動でコンパイル/インストールしてくれるツールで、ものすごくあっさりとインストールできてしまうので、手動で binutils から入れたりするのが馬鹿に思えてくるほど。crossdev --arch=mipsel などとすると、MIPS littleendian 用のバイナリを生成するクロスコンパイラなどが全部自動でインストールされる。(いまのところ unstable なツールを使わないといけないが、そのうち解消されるだろう)
