書く意味のある書類なら良いけれど

午前中、学会運営のお仕事。今年も言語処理学会が主催する言語処理技術セミナーというものを裏方でお手伝いしているのである。今年は研究室の OB である @peinan くんが手伝ってくれているので、やるべき仕事が1/4くらいで済んでいるので、大変ありがたい。

満員御礼だった昨年度のアンケートを見ると、高度な内容を期待していた人には期待外れだと思った人もいるようだが、自然言語処理を始めてすぐの人にはだいぶ満足度が高かったようなので、今年もそういう人が受けてくれるといいなと思っている。去年は1回目で人数が集まらないと継続が難しいかも、ということで、人数を集めることが重視されてしまったが、損益分岐点を超えるなら内容の期待と提供するものがマッチしている人に来てもらった方がいいし、そもそも収益事業だと思うか宣伝(社会貢献あるいは会員への還元)事業だと思うかでも違うし、あまり人数は多くなくてもいいんじゃないかな……。収益を追求するなら IBIS のように言語処理学会年次大会の前に開催されるチュートリアルを(たとえば学生と学会員以外は)有料にした方がいいのでは、と。(言語処理学会の代議員も今年で終わりで、論文誌の編集委員もしていないし、年次大会のプログラム委員もしていないし、今回のセミナーが終わったら、言語処理学会関係のお仕事は一区切りし、またヒラの会員に戻るわけだが)

お昼には日本学生支援機構の予約採用の推薦所見を作成する。これ、とにかく何かが書かれていればいいという書類で(受給できる人数は枠で決まっているし、本学は全員が希望してももらえる枠がある)、恐らく事務の人以外誰も読まない(事務の人も、もしかすると読んでいない)のではないかと思うのだが、こういうのを提出させるのは何か意味があるのだろうか……。こういうのにかける時間を最適化した結果、〆切間際に必要な数を一気に書いてまとめて事務に提出するのが最適(学生ごとに渡すとそこに時間がかかる)ということで、最近は30分くらいでガーっと書いて印刷して出している。文章も自動生成でいいのではないか?と最近思ったりしている(コピペで使い回せるような文面にしてもいいのかもしれないが、いまはちゃんとそれぞれの学生に合わせた内容を書いている)。

うちの研究室はだいたい大学院で日本学生支援機構の第一種の奨学金の貸与を受けた学生のうち、これまでの記録的には半分程度の学生が返還免除対象(全額免除、半額免除もしくは半額免除補欠)になっていて、期待値的には一度計算したら60万円くらいであり(月2万円くらいの勘定)、使う予定がなくても借りておいた方が得なので、借りることを勧めている。新しい組織(情報科学域)になってからまだ返還免除の選考をしていないので、増えるか減るか分からないのだけど、いまは博士後期課程への進学者には返還免除の予約採用というのもあるようで、少しずつ改善していると思う(日本学生支援機構の奨学金、日本国籍がなくても永住権のある場合は借りられるようだが、留学生は借りられないようで、留学生は学振には国籍関係なく申請できるのだが、学振に落ちると少し経済的に厳しい)。

午後は学部4年生の進捗報告。今日は Google Hangouts Meet で開催する進捗報告の2回目で、1回目は結局設定に失敗して誰も参加できなかったようだが、今日は設定に成功して1人参加できた。画像や音声も鮮明なので、これで完璧だわいと思っていたのだが、進捗報告が終了してからメールを見ると、実はもう1人参加するつもりだった人が参加できていなかったことが発覚(汗)もともと途中からしか参加できなかったようで、進捗報告の開始時点でいなかったので、気が付かなかったという……(一応予定は事前に聞いているのだが、進捗報告対象の学生が7人いて人数が多過ぎ、個々の予定が把握しきれていないのである)。ちょっと毎回参加者が誰かは確認した方がいいかも、と思った。

夕方は事務処理を少ししてから論文誌の仕事(メタ査読)をしたりする。国際会議の仕事(査読)は最近は少し減らして国際論文誌の仕事を増やしているのであるが、論文誌の仕事の方が人と人とで仕事をしている感がある。(プログラム委員は、なんだか流れ作業でシステマチックにやっている感がある。〆切と本数、人数的にそうせざるを得ないのは分かるのだが)