読む人が勉強になる原稿に

今日は秘書さんの出勤日なのでハイパー事務処理タイム。なんとか年度末の会計処理の目処がついてきた。ありがたや。

午前中は昨日書いたワークショップのカメラレディ原稿に向けたミーティング。査読コメントをしっかりもらっているので、それの対応を確認および相談したり。もう少し実験を追加して論文誌に投稿する予定なので、膨らませられるように書いておくといいかなと思っている。自分が学生のころはあまり意識していなかったが、教員になってから、特に首都大に来てからはは、論文を読む人、そして読んでそこから先に行こうとする(提案手法を自分で実装したり、あるいは作成したデータを使ったりする)人のことをよく考えるようになり、その研究に触れる人に何がしか得るところがあるように、と思って研究をしている。

昼から研究室で進捗報告を聞く。火曜日もそうだったが、じっくり時間を取れるのはいいことである。今年度は、この学会に投稿したいという学生に対し、このクオリティでは厳しいから見送ってこちらに投稿してほしい、と断念してもらうころがそれなりにあり、昨年度までだったらこれでも投稿を許可していたのに、申し訳ないなと思ったりする。

ただ、やはり研究と教育のボーダーラインはきっちり分ける必要があり、研究として外に出すのは自分でも納得のいく水準のものにしたいし、投稿数を増やしても採択数が増える訳ではなく、自分の面倒の見られる範囲で採択数を最大化するためには、どうやっても査読を通りそうにない原稿(研究)には時間をかけない、という判断をするしかないのである。(それで学生が不利益を受けるとよくないので、教育としてはきっちり面倒は見るし、自由にやってもらってかまわないのだが、共著で対外発表するなら共著者として研究したい、ということ)

夕方は共同研究のミーティング。複数年度やっていただけてありがたい。実データや実サービスを見ると、色々おもしろい課題もあるなと思ったりする。大学の中だけにいると、感覚が鈍ってくるので、外部の人とつながるためのエフォートもちゃんと確保していきたい。