真剣に受験するならよいけれど

午前中は論文紹介。

  • Yin and Neubig. A Syntactic Neural Model for General-Purpose Code Generation. ACL 2017. スライド

がおもしろかった。モデルに対する工夫もあるが、こういう風にニューラル機械翻訳機械翻訳以外のタスクに使って何か新しいアプリケーションを作ってみたい。生成がかなりできるようになったので、昔は断念したようなタスクでもできそうな気がする。

お昼は博士前期課程の受験希望者対応。今年の冬季の博士前期課程の枠はもうないので、最短で2019年4月入学になるのであるが、研究生で1年いるのはそんなに悪くないんじゃないかなと最近思っている(授業のない B4 の学生とほとんど同じ状況で研究できるので)。

ただ、博士前期課程を受験希望の人を研究生として受け入れるにはちょっとハードルを課していて、入試を受けてくれない限りは受け入れていない。というのも、入試を受ける前の人は本気でない可能性があるし、本気の人はなんとしてでも首都大に来たいと思っている反面、学力や語学力や適性に問題があることもあり、そういう人も公平にフィルタリングできるように、入試を受けてもらっているのである(合格しても、定員を超えているので受け入れはしないのだが)。博士後期課程を受験する人は、この限りではないのだが……

午後は進捗報告を聞く。各人について、次回の進捗報告までのアクションアイテム(TODO)を毎回確認しているのだが、もちろんそれ以外のこともしていけないわけではなく、自分で色々取り組めるようこちらからの指示は(たとえば普通にやっていれば全国大会で発表できるくらいのクオリティにはできる程度の)最低限にしている。あと、一応複数項目を次回までのアクションアイテムに挙げる人は「優先順位はこの順で、ここまでは次回にできてなくてもいいけど、ここは絶対やりましょう」というような形で、優先順位と期日込みで確認している(学生本人が思う優先順位は必ずしも研究的には最適ではない)。

ちなみに、新入生に関しては先輩と相談して取り組んでいない限り、前回確認したアクションアイテムをやっていないのはほぼ確実に悪手なような気がする。M2やD学生の場合はミーティング内容から時間が空いて違う内容をやっていても変になることは少なく、むしろ格段によくなることも多いのだが……。

夕方はカリキュラム委員会。そろそろこの委員会も役割を終えて解散していいと思うのだが(カリキュラム委員会は学部再編後のカリキュラム編成に関して扱う委員会で、実際に立ち上がった授業の運用は教務委員会の担当)、教務委員会の負荷が何かと高いので、来年度くらいまでは細々と続きそうな気がする。