英文が読めるだけでは読めてない

午前4時からメール処理。ギリギリセーフだろうか。自転車操業

午前中は学部3年生の研究室インターンシップで、コーパスアノテーション。各人に1,500件(作業量としては1-2時間)アノテーションしてきてもらい、全員の結果の差分を(テキスト形式で書き出して diff とか vimdiff で)見て議論する、というスタイルで、2年前の Twitter に対するアノテーションでもこんなので割となんとかなったので、今年も同じスタイル。

30件見るだけで1時間半かかり、途中で終了。まあ、1,500件でもアノテーション仕様が固まってそこそこ一致するまでに1ヶ月はかかるだろうな……。(仕様が固まったら残りは手分けしてつけていく予定)

午後は古典の論文紹介。古典の論文紹介はスライドを使った簡易スタイルではなく、精読スタイル(華麗な翻訳ではなく、英文の構造に近い直訳に近いスタイルで、ただし読み上げない)で紹介してもらっている。英文読解教室をするのは本人以外にとって不毛なので、研究室内で精読するのは(年に)1回だけになるようにしたが、今期はまだ1回も論文紹介をしたことがない人たちが当たるようにしている。

精読してもらうと学生の理解度がよく分かるのだが、英語力が低い人は文法的に詰まることが多いのに対し、専門知識が少ない人は英語は分かっても説明できない傾向がある。どっちも困るのだが、どちらが困るかというと後者かな。前者の人は日本語であればそこまで問題のないことが多いので、まだソフトウェアエンジニアとしては(自然言語処理やウェブ界隈ではなく、あまり流行り廃りが激しくない分野であれば)行き場所があるのに対し、後者の人はそもそも研究開発で生きていくにはつらいので……。