首都大の副専攻に帰国子女

4月の火曜日は授業が3コマ連続なので必死である。

午前中は情報理論の授業。ちょうど相互情報量に関する論文を書いていたところだったので、草稿を見せて「ほら、こんな風にいま学んでいることが最先端の論文で使われているんだよ」と説明してみたが、どれくらい伝わるのだろうか……。

昼からテクニカルライティングの授業。常日頃思うのは、B3になってテクニカルライティングの指導をされてもすでに遅く、本当はB1の段階でやっておくべきだということだが、来年度はB1の「基礎ゼミ」というレポート作成法的な授業を担当することになっているので、ここで色々と試してみたい。聞いてみると特にうちのコースや学科の学生が受けるというわけではなく、システムデザイン学部の学生ですらない可能性も高いらしいので、頑張っても情報科学科的にはあまり意味がないかもしれないが、留学生を除くとシステムデザイン学部以外の学生を授業で教えたことがないので、その点少し楽しみである。

午後は南大沢に移動してオートマトンと言語理論の授業。いつもは初回の授業は雑談をしてすぐ終わっていたのを今学期は授業1回分やったせいで1回弱早く進んでいる。とはいえ、最後少し時間が足りなくなっていた気がするので、本来は初回からちゃんと授業をやった方がいいのかなと思ったりする(あと、その授業を取ろうかどうか判断するのに、ちゃんと授業の内容を聞かないと判断できないかなとも)。

夕方は国際副専攻委員会。かれこれこの委員会に参加するのは3年目だが、少しずつ委員の顔ぶれが入れ替わっている(自分はシステムデザイン学部の代表なので、あと数年はこのままだと思うが)。首都大の国際副専攻は在学中に半年以上の留学が義務付けられる AO 入試制度で、数年前に始まったので知名度が低いようだが、ようやく少しずつ認知されてきたそうである。国際副専攻の1期生がようやく3年生になったそうで、少しずつ、この制度で入学してきた学生がどのような学生で、どういう成長をしてくれるか、ということが分かってきたようだが、インタビューを見て分かるように割と帰国子女やあるいは中高で交換留学を経験している学生が出願してくるみたいで、今後が楽しみである。(帰国子女入試は帰国子女入試であるのだが、そちらはあまりパッとしない印象)