受験生目線で物を考える

午前4時に起きてコードを書く。正直この時期に学生を置いてやっていていいのかと思わなくもないが、そんなことを言っているといつまでも延ばし延ばしになってしまうし、そもそもこちらもお待たせしているし、結局自分の時間管理能力が悪い(あと、直接顔を合わせない人からの依頼を延ばし延ばしにしてしまう、というよくない傾向がある)ということである。

午前中はEMNLP 読み会。今日は分散表現の話が2本と深層学習の話が2本。最近はこういう論文を読んでも特に違和感はないが、2014年から2015年にかけては、査読で深層学習や表現学習の論文が回ってくると、どうしたものかと思っていたものである。ヒーヒー言いながら勉強して査読していたわけだが、今思うと査読で少しだけ先に「こういうのが流行っているのか〜」ということが分かり、なかなか国際会議に参加できなくてもなんとか話が理解できているのかもしれない(もちろん、最先端ではないのだろうけど、そもそも現状の環境で速度勝負の土俵で戦おうとするのはかなり無理があるので、敵がいないニッチなところで尖った方がいいと思っている)。

昼は大学案内に関するお仕事。NAIST にいたときは広報担当だったが、首都大に来てからは(大学院)入試や(大学院)教務やカリキュラム関係のお仕事が多く、学外の人(特に学部の受験生)からどう見られているか、どう見られたいか、どういう人に入ってきてほしいか、ということを考えるよい機会である。ただ、自分が来てほしいと思う学生と、他の教員が来てほしいと思う学生が若干違う気がするので、そこどうなんだろう、と思ったりする(多少空気を読んではいるのだが、あまり遠慮しても仕方ないので、言いたいことは割と言っている。大学がそれでいい方向に行くと思っているので)。

午後は研究会で、修論の進捗報告を聞いたあと、言語処理学会年次大会の参加申し込み大会。研究室の22人の学生の過半数が参加するのだが、M2が8人いて、主著の学生が1人、共著の学生が3人いるにもかかわらず、誰も年次大会に参加しないという……(参加したいが別の予定と被っている、という学生もいるが)。

まあ、3月は学生生活最後の休暇だし、年次大会は毎年あるので、あえて参加しなくてもいいようにも思う。割とうちの研究室だと入ってから出る直前までしっかり研究をしてもらうので、3月は空けてあげたいという気もするのである(授業期間中は毎週進捗報告をしてもらうが、長期休暇はしっかり休むようにしている、というのと同じ趣旨)。

むしろ、もうあと2ヶ月ちょっとで卒業かぁ、と思うとあっという間だなぁ。