学生はチャンスを見たら飛び込もう

午前中は大学院教務委員会。月に1回だけのはずだが、なぜか毎回毎回が重い気がする(恐らく、委員長で休めないし、かつ確認したりする宿題や作成したりしないといけない書類が発生するからだろうけど)。

お昼は研究室公開の2回目。人数的に多いのか少ないのか分からないが、B3に聞くと「小町研人気ですよね」と言われる一方。去年までの人数からすると例年並みかあるいは例年より少ないし、見学者の数と入ってくる人に相関関係は特にないので、今年も淡々と過ごす。学生による研究室紹介で、「小町研はチャンスをくれる環境」ということを言ってくれていて、確かにそうだなぁ、自分自身、チャンスをいろんな人にもらってきているから、あげられるものは全部あげたいし、逆にもらったぶんほどあげられてもいないので、まだまだ足りないと思うくらいである。まあ、これは研究室の歴史が長くなればなるほど、あげられるものが増えていくだろう。

ちなみに自分の好きな言葉に "Chance favors prepared mind." というのがあって、チャンスをチャンスと認識してつかむためには心の準備をしておかないといけない、というお話で、逆にいうとチャンスがあったら調整したいと思っている人は、そういう環境に行くと飛躍的に成長できると思う。結局教育というのは複利であって、コツコツと努力した結果はあとあと大きな利益となって返ってくるのである。

午後は自然言語処理の応用勉強会。この勉強会、どんどん進捗報告が長くなってきていて、今回は4時間に。人が多いとはいえこれは長すぎるので、1人あたりの上限の時間を決めた方がいいのでは、という気がしてきた。これも学生が10人ちょっとならそんなこと気にしなくていいのだが、20人を超えるとクリティカルなのである。

話を聞きたいのは山々だし、昔はたくさん話を聞くことができていたので(その割には、そんなに長くなることはなかったので、嬉しい悲鳴だが)、なんか申し訳なさを感じる。根本的には研究室の学生数(絶対数)が減る、あるいは博士後期課程の学生のように自分で研究を進めることができて進捗報告を毎週聞く必要がない学生が増える(長時間進捗報告を聞く必要のある学生が減る)方向でないと解決できないので、後者の線で進めているのだが、本当に定員を定めた方がいいのかもしれない……(定員を定めるって重複表現だろうか)。