持ち込みを可能にしたら悩ましい

午前中は自然言語処理の授業。情報検索の章に入る。だいたいこれまでに「自然言語処理の基本と技術」の2/3くらいを授業で使ってみている感じだが、ほとんど数式が出てこないのにちゃんと自然言語処理の基礎から応用までカバーしていて、割といい本だと思う(自然言語処理の研究開発がしたい人が読むべき本ではないが、ターゲットはそもそもそういう人たちではないことはイントロダクションにも書いてある)。ときどき誤植が残っていて(これまで3か所に発見)、あー、見落としてしまった、と思うことはあるが……。

お昼は中間試験の問題を印刷。いつも1/4〜1/2の問題は変えているのだが、忙しすぎて100%昨年度の使い回し。

そのまま午後のオートマトンの授業に行ったが、昨年度の中間試験のコピー(採点済み)が出回っているようで、あちゃー、と思う(幸いなのは、そんなに点数の高い答案ではなかった点(汗))。なんでも持ち込み可にしているので、写してはダメ、とも言えないし。やはり毎年問題を変えないとなぁ(期末試験は返却していないので、試験を使いまわしてもこの問題はないのだが)。

しかしコピーを持っている学生が早く試験を終わったわけではなく、すぐに退出した学生は全員過去問のコピーを持っていない学生で、少なくとも一部は正解が書かれている答案を持っているんだから、早く終わってほしいなあ、と思ったり(まあ、過去問に頼る学生は、あまり勉強して来ない、ということでもあるが)。

夕方は翌日の委員会の資料作成(いつも当日の昼が〆切)。泥縄である。首都大に来て、やたら〆切直前にメールを出す人(教員)が多いなと思ってはいたが、この仕事の量だとそうならざるを得ないのだろう……。