勉強会参加するなら発表者

午前中はソーシャルメディア解析勉強会。タスクを整理して、論文やスクリプトを書く人と、データを作成・取りまとめる人とに分かれてもらい、あとは黙々と作業を進める。〆切に間に合うかどうかが若干不安であるが、実験をしないといけない系統のものではないので、最後はなんとかなるかな……。(チームで分担して書くので、他の人の原稿の進み具合にも依存するが)

お昼休みは少し研究相談。研究のプログラムって、必ずしも読みやすいわけではない、という話をしたりする。もちろんコーディング能力ある人が書いていると読みやすいが、そうとは限らないし、プログラム自体は読む人が読めば平易に書かれていても、機械学習やコーディングの知識がないと意味が分からないということもある。知識不足であればまず基礎知識を身につける必要があるが、元々のプログラムの問題で苦労することも往々にしてあるので、まずは論文に書かれているアルゴリズムを理解して自分で実装する力をつけた方がいいと思う。

午後はコース会議。大きな議題・報告事項はなく、1時間半で終了。いま大学院教務委員なのだが、どのタイミングでコースの承認をもらっておく必要がある事項があるのかを把握しておかないといけない。こちらに来て3年目で、過去のコース会議の資料やメールを検索すると大体分かるので、最初の1年目ほどの大変さはないが、TODO ドリブンで仕事をしているので、TODO に入れておかないと危ない……。

そういえば ScanSnap を iX500 に更新したところ、スキャン速度がかなり向上した気がする(もともと、十分速いけど)。単なるマイナーチェンジだと思っていたので、2012年に発売してからもS1500を使い続けていたのだが、これは早く買えばよかったレベル……。

富士通 ScanSnap iX500 (A4/両面)

富士通 ScanSnap iX500 (A4/両面)

夕方は企業の方と打ち合わせからの飲み会。学生にも声をかけたが、あまり大人数にならないよう気を付けたら、2名のみの参加で(かつ2人とも、以前 DSIRNLP 勉強会で会っていた)、ちょうどよかった。そういえば、来年3月で、うちの研究室の1期生が全員卒業するのだが、最初は紹介した勉強会に参加してくれるだけで喜んでいたなぁ、と懐かしく思ったりした。いまは、学生が各自で勝手に勉強会情報を仕入れて参加するようになり(都内の勉強会の交通費、往復で2000円近かったりするので、明らかな就職活動のイベントでなければ、研究室から全額支給している)、嬉しい限りであるが、周りが当たり前のように行かないとなかなか行きづらいだろうし、最初に参加してくれたのは、ありがたかったのである。

そういえば、2014年の DSIRNLP 勉強会では「来年以降はうちの研究室の学生は、参加するだけじゃなくて、どんどん発表もしてくれるようになるでしょう」と予告したのだが、その通り勉強会ライトニングトークで発表者側に回る学生も何人も出てきて、期待通りになってくれて嬉しい。参加するだけより話す方が楽しいし、勉強になるし、名前を覚えてもらえるし、せっかく東京にいるのだから、気軽に参加して発表する、というのをどんどん挑戦してもらいたいのである。

というのも、こういう勉強会に気軽に参加できるのは東京に大学があるアドバンテージであるし、博士後期課程に進学するならせっせと研究して論文を書いた方がいいかもしれないが、修士でエンジニア就職する人は、学生のうちから外部の勉強会に参加すると、どこの会社の人はどういう雰囲気、ということもわかるし、逆に「うちに来るといいよ!」と言ってもらえたりするのである。発表者として認知されると、あの学生はどこに就職するんだ、ということを噂されたりするのだが、それくらいがちょうどいい(参加するだけではなかなかそうはならないので、積極的に発表してほしい)と思っている。