TOEIC たかが英語というけれど

勤労感謝の日だが、授業日なのでいつも通り出勤。電車がいつもと数分違うな? と思ったが、単に休日ダイヤなだけだった。

午前中の授業、参加者は少ないが、先週より内容に関するインタラクションを増やすことができたので、個人的には嬉しい。この調子で毎回2分ずつでも学生の話す時間を増やしていけば、10回後には30分以上学生が話すことになるし、もっと発言時間を長くしていきたい(この人数だと、そもそも当てなくていい気もしてきた)。

午後は博士後期課程の受験希望者の方の研究室見学。社会人の方なので休日でないとなかなか時間が作れないという話だが、ちょうど授業日は自分も大学に来るのでちょうどよいのであった。研究テーマ的に、深層学習勉強会の人と情報抽出勉強会の人に研究紹介を依頼していて、休日だが来てくれて大変ありがたかった。8月の合宿の資料を使って説明してくれたり、逆に質疑コメントで企業の方ならではのフィードバックをいただけたり、話してもらってよかった。

入社までに TOEIC 800点ないとダメという話を聞いて学生が苦笑していたが、うちの研究室に来年4月に入学・進学する学生は修士課程の修了までに TOEIC 700点を最低ラインとしていて、特に高いスコアではない、ということを実感してもらいたい。こういうの、教員が言ってもあまり説得力がないので、企業の方から学生に伝えてくれると大変ありがたい。M2 のとき、毎朝研究室に来て午前中は英語の勉強をしたら、1年で TOEIC スコアが200点上がって必要とされるラインを超えたし、英語力が上がったら国際会議の論文を読むのがすごく楽になった、という、とてもいい話もしてくださった。何もしないでも英語力がつくわけではないので、たくさん読んで何でもいいからとにかく書く(大学受験で文法の勉強をしていない人は、文法の問題集を解く)、機会を見つけて会話する、というのを習慣づけると、そんなにハードルは高くない。

昨日の日記でトップカンファレンスに積極的に投稿していきたいというポリシーを書いたが、本学の学生で明らかに問題だと思われるのは英語力で、NAIST はあれだけ多様な学生が来る割には修士の学生の TOEIC 平均は600点くらいあったように思うし、松本研に至っては TOEIC 中央値は700点くらいだと思うので(900点越えも普通にいるので平均だとあまり意味がない)、首都大の学生もこれくらいは頑張って取得してほしい。(TOEIC 700点あれば、論文を読むときの英語力では苦労することはないし、論文を書くときも、非文ではない英語を自力で書ける印象)