副査でもフィードバックは手抜きせず

今日は朝から晩まで(9時から18時まで)修士論文発表会。情報通信システム学域の学生の半数の審査委員(主査8名副査14名)になっているので、2セッションのうち1セッションが全部自分のセッションになっていた(汗)しかも、もう片方のセッションは自分のセッションより早く終わるし……

主査が8名いた一昨年の経験から予想されていたが、昼休みが20分くらいであとは全部ぶっ続けで、トイレに行く暇もない。午後3時くらいからはかなり疲労困憊し、終わったあとも自分の部屋に戻ってしばらく休憩を取らないと帰れないくらい、泥のように疲れる。頭を使う仕事は結構疲労が蓄積するので、適宜気分転換をしないと危ない。

しかしうちのコース(学域)の修士論文はどんどんクオリティが上がっていて、着任した当時(6年前)は修論といえど現在の卒論レベルのものもちらほら見かけたが、最近はそういうのは全く見かけなくなった。いま審査委員をしている修士論文は、NAIST で副査として見ていた修士論文と同程度にみんなよく書けているので、あと数年もしたら、首都大の学生もジョブマーケットでしっかり評価してもらえるようになるのではないかな。(あと本学の学生は英語力が低すぎるので、まず B3 までに TOEIC で650点以上取ってほしい。もちろん、TOEIC でなくてもいい。)

自分のポリシーとして、主査を務める自分の研究室の修士論文はもちろんのこと、副査を務める他研究室の修士論文にも積極的にフィードバックして、首都大全体のレベルを着実に上げていきたいというのがあり、しっかり水準が上がっていて、時間はそれなりにかかるものの、やった甲斐がある(自分の研究業績とは全く関係ないので、副査の仕事は極力手を抜くというのが、研究者としては局所的な最適解だというのは理解しているが、教育者としてはそうしたくないので)。