都民の日だからフォーラムがあるわけではない

首都大学は今日から授業の始まりである。かくいう自分も2限が初の授業。2人の教員で分担するので、初回だけ2人でガイダンスをするのである。去年は前半(10-11月)担当だったので今年もそのつもりでいたら、開始2週間前に「前半と後半を変わってもらえませんか」と言われ、相当予定の調整に苦労したのだが(どうしても双方が都合のつけられないところは休講にせざるをえなかった)、なんとか辻褄が合わせられそう。

ガイダンスのあと、質問に来る熱心な学生がいたので、スライドを使って自然言語処理の紹介をしたりする。今のところ、自然言語処理の内容を彼らに教える機会がほとんどない(大学院の授業に潜ってもらえれば別だけど)ので、授業で聞いて研究内容に興味を持って、という形でうちの研究室を希望するというのは難しいだろうなぁ。まあ、12月に学部3年生に向けた研究室公開をするし、そもそも外部から大学院を受験する人は学部の授業は全然関係ないし、授業以外で研究内容を知ってもらえるような努力をしたほうがよい、ということであろう。

午後からは SD フォーラムという研究室紹介のポスターやデモをするイベントがあったので、お昼に研究内容のポスターを印刷し、準備。今回は、自分は学部2年生の基礎実験のガイダンスに出なければならない(コース幹事)ので、研究室の学生2人に準備を依頼。説明に関しても、結局のところ、研究って他人が喋るより本人が喋ったほうが聞いていておもしろい(特に、聞き手が学生の場合)し、他人の研究とはいえ研究室内のメンバーなら、先輩の研究だろうが同期の研究だろうが後輩の研究だろうが、資料があれば説明できるくらいには理解していることが求められていると思うので、あえて学生たちにメインでやってもらうよう頼んでおく。

ガイダンスは時間通り終了し、研究室で国際会議の発表練習をする。口頭発表のほうはいいのだが、ポスター発表のほうが未完成で、金曜日(前日)もう一度確認をすることに。ポスター印刷はハードウェアのトラブルがあると予定が狂うので、できるだけ早めに片付けたいのだが、なかなかそうはいかないものである。

発表練習のあと、Kuromoji で UniDic を使えるように、研究室の学生と2人でデバッグ。最新版の Kuromoji ではあまりドキュメントがなく、メソッド名が変わっていたりしたのに気づかなかったのがはまりどころだった。そもそも自分も Java に詳しくないしなぁ。少しは使って慣れたほうがいいのだろうか?

SDフォーラムに駆けつけてみると、意外に人がいたので遠巻きに眺めてみる。去年は自分一人でひたすら質問に答えてけっこうしんどかったものだが、今回は2人いるので大丈夫そうな雰囲気。2人とも、どうもありがとう!研究室公開も、研究室の学生に各自の研究を紹介してもらおうと思っている(去年もそうした)ので、ちゃんとできそうでよかった。