天気がよいので、田無まで歩いていき、武蔵野菓子工房に入る。田無一帯に展開している武蔵野茶房系列のお店で、ケーキはおいしかったけど、和菓子はないし、何より席と席の間隔が狭過ぎるし、たまたま隣に座っていた関西出身と思われるおばちゃん4人組が騒がしく、ゆっくりする気にもならず速攻でケーキを食べて出る。この喫茶店に再訪はないな……(ケーキを買いに来ることはあるかもしれないが)。
先日紹介した自然言語処理が学べる研究室を色んな方がアクセスしてくださり、コメントをいただいたので少しだけ更新する。基本的に高校生や浪人生、学部生向け情報であるが、それ以外の人も有益だと思っていただいているようだ。結局これは単なるリストに過ぎないし、自分は受験生ではないので、各人が「これは」と思った研究室に直接コンタクトして見学してもらうことが一番であり、自分の直感を大事にしてもらえればと思う。
あと、こういうリストを見て「あ、ここは有名なんだな、じゃあ行きたい」と思う人もいるだろうが、このリストを公開する裏の意図として、ここに載っていない研究室で、今後定評が出そうな研究室を、自らの手で開拓してくれる人が出てほしいな、と思っている。結局現在の有名研究室は過去には有名研究室ではなかったわけで、そういう小さな研究室のころに入った卒業生が各地で活躍した結果、現在の研究室があるのだし、既に大きな研究室になったところは、教授の定年まで先が短いところもある(理工系の大学に通っていない人は想像がつかないかもしれないが、教授がいなくなると大学からその研究室自体なくなることがある)。
そういう意味で、上記のリストにはあえて入れなかったが高校生・浪人生・etc にお勧めしたい研究室(大学)としては、以下のものがある。
- 北海道: 小樽商科大学 木村研究室
- 東北: 長岡技術科学大学 山本研究室 (いま確認したら新潟は中部地方らしいのだが、便宜上ここに置かせてもらう)
- 首都圏: お茶の水女子大学 戸次(べっき)研究室
- 中部: 北陸先端科学技術大学院大学(JAIST) 白井研究室
- 近畿: 大阪大学 鬼塚研究室(荒瀬さん)
- 中国: 岡山大学 竹内研究室
- 四国: 愛媛大学 二宮研究室
- 九州: 九州工業大学 嶋田研究室
選択基準としては、自然言語処理の研究をしている准教授クラスの教員が1名の研究室で、国際会議や査読付き論文誌でもコンスタントに発表されていて、しっかり言語処理の研究をしている(と僭越ながら小町が独断で判断した研究室を)各地域1大学ずつ取り上げた(高校生くらいだと、あまり地元を離れたくない、という人もいるだろうし)。網羅することが目的ではないので、たまたま入ってなかった研究室があったとしたら、申し訳ない。みなさんそれなりに研究室のページを更新されているので、リンク先を見てみたら少しは雰囲気が分かるかもしれない。写真なんかを載せていたりする研究室も多いし、指導方針を公開されている研究室もある(白井研の指導方針や、山本研の研究室公約・基本方針・教育目標など)。こういうリストは項目に加えて説明に何を書くのかが重要であると思うため割と自分は説明文を書くのだが、それぞれの研究室で独自に工夫を凝らされているので、予断を交えず直接見ていただいた方がよいかと思うため、あえて説明は付さない。
高専生は、長岡技科大でも豊橋技科大でも自然言語処理の研究はできるので、編入で迷ったらとりあえずどちらかの技科大を受けるとよいのではないかと思う(首都大も編入生を受け入れているし、今年もうちの研究室に高専出身の学生が配属されたが、高専からうちのコースに編入学する人は毎年1桁)。大学院大学は、NAISTでもJAISTでも自然言語処理の研究室があるので、大学院から自然言語処理をしたい人は大学院大学も検討されるとよいだろう(国立情報学研究所の宮尾研で研究したい人が受ける大学は、総合研究大学院大学)。
研究室を運営してらっしゃる方々は、恐らく定年までまだ20年近くあると思われるので、いまの高校生の人たちが入学してもまだ現役で研究している方々だろう(研究成果の挙がっている方ほど、長期的には大学を代わっている可能性は否定できないが)。NAIST 松本研もいまでこそ大きな研究室だが、自分が入学したときはできてから12年目(当時すでに評判の高い研究室であったが)で、自分は8年間在籍し、今年からあと6年間で松本先生が定年なので、20年と言ってもあっという間なのかもしれない。自分の研究室も、最初の10年間で真価が問われると思うので、しっかり研究していきたいと考えている。