年度が終わり、新しく始まる

朝9時までに共同研究1の報告書のドラフトを送ってほしい、ということだったが、ちょっと遅れて申し訳ない。PowerPoint で書いていたスライドを Word に移植していたのだが、最終的に提出するのは PowerPoint のようで、無駄な作業をしていた……。

お昼には新年度の共同研究2の計画書の作文。額が少なくて申し訳ありません、とのことだが、額が多くても義務が大きくなるし、むしろ学外の研究者の方とときどきお会いして情報交換できる機会のほうがありがたい。

午後は共同研究1の実装。いちおう一通り作れたはずだが、文脈の処理にバグがあるようで、出力が変。落ち着いて考えればできそうだけど、ひとまずこれで置いておこう。

夕方は論文誌の査読。しかし、査読を終えてコメントを送ったあと重大なことに気がつき、ちょっとこれは……と思って編集委員の人に連絡してみる。投稿者はちゃんと投稿規定を読んでほしいのだが。

そういえば、自然言語処理分野では伝統的に論文誌をほとんど書かないのだが、それだと他の分野と比較して(たとえば公募のときの業績が)見劣りする、というのが世界的に問題だそうで、一昨年から Transactions of the Association for Computational Linguistics という論文誌が創刊された。ここに採択された人は国際会議でも発表する権利を与えられ、自分で発表する会議を決めることができ、国際会議に行くことと論文誌としての業績を挙げることを両立できるようになったのであった。

夜に研究室で共同研究3の話を聞いてみる。順調なようでなにより。ウェブマイニングは最初から全部を完璧にすることを目指すと時間が10倍以上かかるので、完成度3割でいいのでざっくり作って先に進み、見込みがあったら作り込む、という形で数多く試したほうがうまくいく可能性が高い。たとえればゴミ山から貴金属を抽出するようなものであり、必死になって生ゴミの山から抽出しようと悪戦苦闘するよりは、電化製品のゴミ山に変えてそこから抽出する方法を考えた方がよかったりする。時には量が質を凌駕することもあるのだが、そういうことは非常に稀なので……。

帰り際、コース会議の議事録をまとめた(一応会議中にメモしてあるので、整えるだけ)のだが、やはり2週間前のことは思い出せなくなっている(汗)毎回ICレコーダを持って行こうと思って忘れるのだが、どうやったら記憶力が上がるのか……。