研究発表は短ければ短いほど難しい

午前中はメール処理。13時から卒研の発表練習(60分間のポスターの前に1分間の紹介セッションがある)をするとアナウンスしていたのだが、時間には1人しか4年生が来ていなかった(しかも用意してなかった……)ので、アルゴリズム演習の添削(結局今日は1日で7時間ひたすら添削)。最後の最後でけっこう駆け込み提出がある。来年はこれも考慮に入れて〆切を設定しないとな〜。

夕方から人が揃ったので気を取り直して発表練習。聞く人は専門家ではないので、分かりにくい表現を直す必要はあるが、最低限聴衆の方を向いて話してくれればそれでいい。スライドのほうしか見ず一度も聴衆を見ない発表もあるが、研究の発表でなくてもそれはひどいと思うのだ。研究を仕事とする人は多くないだろうが、話すときはちゃんと相手のことを見る、というのはどこに行っても心がけるとよいことだと思うので、そういう姿勢が身についてくれればいいかな。

研究室でも紹介したが、「理系のための口頭発表術」はとてもよい本なので、研究発表する人は全員読むべき。(これくらい書いても、読まない人は読まないだろうけど)

理系のための口頭発表術―聴衆を魅了する20の原則 (ブルーバックス)

理系のための口頭発表術―聴衆を魅了する20の原則 (ブルーバックス)

どういう姿勢で話せばいいか、どのように準備すればいいか、フォントの大きさや色の使い方はどうすればいいか、精神論から具体的な作り方まであらゆるノウハウが詰まっているのである。他研究室の修士の学生の研究発表を聞いて、発表の仕方がちゃんとできていないと残念な気持ちになるのだが、研究室で発表の仕方を指導されていなくても、世の中にはこういう本があるのだから、自分でちゃんと勉強しておけばよいと思う(こんな本がなかったら、できるかぎりよい発表を見なさい、くらいしかアドバイスはないけど……)。