小さな組織で研究のアウトプットをしていく

午前中、メール処理と査読。他の人の査読結果を見ると勉強になる。首都大に来てからというもの、言語処理の専門の人は大学で自分しかいないので、いかにして研究の質を保つかということを考えるのだが、こうやって (ちょっと負荷は上がっても) 査読をしたり、せっかく東京なので各地で開催される論文読み会に参加したりしようかと思っている (たとえば ICML 2013 読み会とか)。

NAIST は大学としては規模が小さいほうであるが、松本研のように同じ分野の教員が4人、研究員が数名、博士の学生が10人強、研究室全体で50人近く言語処理が専門の人がいる環境というのは、すごく恵まれていたのだなと思う。NAIST に限って言うと、中村研もあるので、両方合わせると言語・音声が専門で100人を超える大学院生・スタッフがいることになる (首都大の自分のコースの大学院生と教員を全員合わせても100人にならないと思うが……)。一つの分野にそれくらいの人数、日本の研究機関ではほとんどいないよなぁ。

午後は原稿の添削。かれこれ研究会・国際会議と来て論文誌に投稿準備をしているので、内容的には半分以上既知の内容だと思われるのだが、今回は一から書き直している (使い回しているのは図とリファレンスくらい?) のでけっこう添削にも時間がかかる。もちろん、書いている本人がいちばん大変だろうので、こちらも可能な限りサポートしたいと思っているのである。ストーリー的にもポイントが整理されてきて分かりやすくなったし、あと一息!

夕方は電話会議。ブルガリア語の勉強 (謎)。

結局 ACLトルコ航空8月3日の昼の便で成田から出発、現地時間8月6日夜の便でソフィアを出発して7日の夕方に関空に着く (関空→羽田) という日程になった。ACL に参加できるのはチュートリアル、本会議1日目と2日目で、2日目はバンケットに出る時間もなく帰国する予定。というか、プログラムによると、2日目の17-18時のセッションに我々の発表が入っているのだが、これに最後までいたら21:45の飛行機に間に合うのだろうか?地図を見たところ、会場から空港までは10kmちょっとなので、スムーズにタクシーがつかまれば大丈夫だと思うのだが……。