手ごろな研究アイデアを考える

朝大学に来て研究テーマの整理。研究室の学生はそれぞれ好きな研究テーマをしてくれればいいと思っているのだが、何をすればいいのか分からない、という声もあったので、NAISTでM1向けに研究テーマを提供していたような感じで用意することにしたのである。

そういえば、松本研でも個々のプロジェクトを実施する助教の名前でプロジェクトごとに募集していたときは応募が少なかったが、松本研のプロジェクトを全部束ねて松本先生の名前で実施することにしたら一気に応募が増えた (研究室の新入生ほぼ全員が応募するようになった) 。助教に指導してもらうつもりで入学したのではなく、教授に指導してもらうつもりで入学する人がほとんどだろうから、そういうものなのだろうけど……。スタッフが複数人いると、実際に研究を密に見るのは教授というよりは助教や准教授、というのがややこしいところで、研究室生活がスタートしないと理解しづらいところなのかもしれない。

首都大に来てからは、「劇団ひとり」ならぬ「教員ひとり」の研究室なので、そういうややこしいことはないのだが、この体制で面倒を見られる研究室のサイズは10人が限界のような気がする。(いまは5人だから研究室的には楽で、たぶん来年度がちょうどよいくらいになり、さ来年はちょっと多いかなと思ってそう。)

午前中は学内の委員会。一つ一つの仕事はそこまで大変ではないのだが、複数あるのでどれがどれか間違えそうになる。〆切もたくさんあって、いかにも間違えそう……(まだ間違えてはいないけど)

昼休み、コース内の委員会のキックオフミーティング。教授1人と准教授3人合わせて4人の予定を調整したのだが、ここ2週間の昼休みを除く9時から18時までの予定を3週間前に集計したら、4人全員が揃う時間はなんと昼休み以外なかったのである。(しかも昼休みの中でも週1日の、たった30分!) 大学運営の仕事は教員のスケジュールを確保するのが一番重要な仕事だと言われるのがなぜか分かってきた……。

午後は研究会で上記の研究テーマの説明。学生5人に研究テーマ5つ (サブタスク9個) なので、全員がこの中から選んでもよほど偏らない限りは大丈夫だと思うのだが、誰かやってくれるかな?

自然言語処理の基礎勉強会は語彙意味論と語義曖昧性解消。語彙意味論、聞いたことがある話ばかりだなと思ったら、松本先生が執筆されていたところだった (汗) やっぱりこうやって全体を俯瞰してみると、どういう要素が基礎的な本に必要か分かってくる。一緒に自分も勉強させてもらっている、というのは偽らざる気持ちである。

夕方は分担研究の書類作成。自分のところだけ気合を入れて作っても全体のバランスを考えると浮いてしまうし、全体を整えようとするとものすごく時間を取られてしまうので、悩ましい。3時間くらいの作業で勘弁してもらう。(それでも厳しい)

合間にプログラミングチュートリアルの実装。短時間でも毎週何らかコードを書く必要があるというのはよいリハビリになる。

夜はコース内の会議の準備。資料を印刷したりする。こういうの、間違えやすいので何度も確認するのだが、苦手感が拭えない……。(実際間違えていることが翌日分かった)