朝から、全学のソーシャルメディア導入検討ワーキンググループのミーティングに呼ばれたので行ってくる。こういうインタラクティブ性の高いメディアで難しいのはやはり責任問題だと思うのだが、多少炎上する危険性は意識しつつ、活用してみるのもありだと思う。活用して得られる知見の蓄積を目的として、炎上しても書き込んだ人の責任問題に発展しないようにしておいてあげて (←これ、とても大事)、好きに活動できるようにしてもらえるといいと思うのだが……。
こういうことがあると聖書の一節を思い出す。お金を預けられた部下が、そのお金を使って (つまり失うリスクを冒して) 儲けて誉められ、土の下に埋めて (つまり、負けはしないが勝ちもしない) 叱責される話。そりゃまあ、何もしない、あるいは他の人 (組織) と同じことをする、というのが無難な選択肢なのだろうが、それは土の下にお金を埋めるのと同じで、No veture, no gain. だと思うのである。
まあ、炎上しそうになったときかわすのは、逆にまともに取り合わず、同じ土俵に乗らず、勝ちもしないが負けもしない、というような感じの応対をするとよいのだが、それも場数を踏まないと皮膚感覚として分からないので、いずれにせよ試してみるといいと思うのだけど (合わないと思ったら止めればよいのだし)。
午前中はCJE。進捗報告が3人なのですぐ終わるかと思いきや、がっつり2時間。でもこれくらい議論ができるといいなと思う。そういえば松本先生がときどき「ぼくがいると話しにくいと思って」と勉強会を欠席することがあるのだが、本当にそう思っているのか単なる言い訳かときどき分からないことがある。
昼過ぎに修士論文の添削x2。もう残り2日ないので、ギリギリである。
午後は研究会。今年度最後の研究会だが、あっさり終わる。松本先生が「言語処理学会の年次大会に行く人、ちゃんと登録を済ませておくように」とアナウンスしたのだが、実は事前登録は今週の月曜日までで、言った松本先生が〆切を把握しておらず、事前登録していなかったようだ (汗) 名古屋は近いから、なんとなくいつでもいいような気になるのは分かる。(かくいう自分も今日ようやくホテルを予約した。新幹線はまだ)
研究会のあと、修士論文の相談数件。分類語彙表の質問を受け、そういえばあったなぁ、と懐かしく思う。M1からM2にかけて、だいぶお世話になったものである。日本語処理の研究をする人なら、一度は使ったことがあるリソースの一つであろう。対義語が同じカテゴリに入っているといったような癖はあるが、割合使いやすいデータだと思う (最近よく使われるようになった単語は入っていない可能性があるが)。
しかし新しく買うと団体では10万円か。ちょっと買うのをためらう額だな……。研究室を立ち上げるとき買うべき (お買い得感のある) リソースのリストとかあるといいのだが、どこかにないだろうか。NAIST で中村研が立ち上がったとき、LDC のコーパスを購入し始めたようだが、実は LDC は研究室単位ではなく大学 (組織) 単位なので、これまでは松本研と鹿野研で共有していて、いまはそれに中村研が加わって、だいぶやりやすくなったのである (他にも GSK や ALAGIN も大学単位だったような)。完全に自然言語処理の研究室がないところに作ろうとすると、NAIST に新しく研究室ができる場合と違い、まずコーパスや辞書を揃えるところからスタートになるのかな?
夕方からさらに添削。ボリュームがあるのでかなり時間がかかる。6時間かけてようやく2周目の添削が終わる (1周目には12時間かかった)。3周目は3時間で終わると思うのだが、もう反映している時間がないか。とりあえず明日に備えて寝よう。