短い時間の演習だとさじ加減が難しい

今日と明日はNAISTサマーブートキャンプNAIST情報科学研究科では、大学院の受験生向けに3月と8月の2回、1泊2日の演習型の研究室体験コースを提供しているのである。演習に来てくれた人はかなりの確率で受験してくれる (たとえば松本研では半分以上の人は入学してくれる) ので、それなりに力が入るようである。

なぜか今年は昨年より応募者が少なかったそうだが、応募のとき少し自己アピール文を書かせるようにしたせいか、あるいは受験希望者向けであることを明示したせいか、はたまたそれらとも関係ない理由によるものか分からないが、20%以上変動があると偶然かどうかちょっと気になる。

今年の7月入試は例年より25%くらい応募者が多かった (倍率2倍を超えていた) ようだが、研究力日本一の報道も数年前のことだし、これもなにか原因があるんだろうか。大学院は定員割れのところが増えているようだが、NAISTはよくがんばっているほうだと思う。

午前中はサマーブートキャンプの資料の印刷。PowerPoint の資料を分割印刷で出すときれいなのだが、毎回プリンタ側で画像処理をしているのか、極端に遅い。少々劣るがPDFで4分割の出力にして出すと、普通のPDF印刷と変わらない速度で出せた。

昼は実習の参加者とKevinさん、[twitter:@tomo_wb] くんとでランチ。今年のサマーブートキャンプはなぜか12時開始だったので、お昼を食べる時間もなかろうと思い、実習の前にランチを食べるよう事前にメールをしておいたのである。今年の参加者は学部2年生が1人、3年生が2人。専攻はそれぞれ情報系、言語系、学際系とバラバラ。これくらい違っているほうがおもしろい。

講義の前に松本先生から一言もらう。そのまま松本先生は別の仕事に行くのかと思いきや、手帳やらなにやらを持ってきてしばらく聞いてらっしゃるので、なんだかやりにくさがあるが……。

休憩を挟んで演習の説明までしたらちょうど16時過ぎだったので、演習に書いてあるサンプルプログラムを実行してもらうところまで手を動かしてもらい、終了。演習は余裕を持って終わるくらいがいいと思うが、ちょっと講義が長いかな。次回はちょっと短縮する方向で検討しよう。

演習の難易度の調整は難しく、簡単だと物足りなく思う人がいる一方、全然手も足も出ないと絶望してしまう人もいる。ただ、そういう状況でもみんなに楽しんでもらえるような演習をするのが腕の見せ所であり、いろんな人が来てくれるからこそやりがいもあるのだ。

夕方は松本研恒例の夏のカレーパーティー。今回はサマーブートキャンプ参加者の方々もご招待。グリーンカレーのようである。M1の人たちが中心になって作ってくれたようだ。けっこうおいしい。カレー作りは毎年引き継げるのに、なかなか研究は引き継げないなぁ。属人的なところがあるのだろうが……。

teruaki-o くんたっての希望ということで準備されたかき氷 (自動かき氷機を秘書さんからお借りした)、懐かしくてとてもよかった。そういえば自分も小学生のとき、ときどき家でかき氷を作ってたなぁ。そのころはこんなハイテクなものではなく、手で回すものだったような……。

帰りはJR奈良方面と近鉄新大宮方面それぞれに帰る人がいたのでお送りする。新大宮が恐らくNAISTに来るにはもっとも便利であり、奈良だとJRはあまり便利ではないのだが、ホテルはJR奈良駅近辺にたくさんあるので、みんなこちらに泊まってしまうのだろうな。