20年越しに中高生のころの夢が叶う

朝洗濯してから京都駅経由で品川へ。京都駅で [twitter:@zzzelch] さんとお会いする (同じイベントに参加予定なので、同じ新幹線になる可能性は高かった)。家を出た時間も同じくらいらしい。

今回は (というか最終新幹線に乗りたい場合とか、大学で仕事をぎりぎりまでしたい場合とかを除くと、ほとんどの東京出張は) ひかりだったが、実はひかりでも N700 系で運行されていることがあることを初めて知り、わざわざ N700 系指定で乗ってみたのである。あまり新幹線に乗らない方のために補足しておくと、N700 系というのは車内で無線 LAN が使えたり、全座席に電源コンセントがついていたり、座席の間隔が若干前後に広かったりするので、のぞみの N700 系などは仕事をしたい (あるいは YouTube を見たい?) ビジネスマンで混雑するのである。

自分はのぞみに乗らなければならないときでも混雑する N700 系は避け、あえて電源のないのぞみに乗るくらいであったが、電源の使えるひかりは乗客も少なくて最強だと思った。本数が若干少ない (京都と東京の間は1日5-6本) のが欠点だが、時間が合ったら今度からは N700 系を探して乗ろう〜

昼からはそういうわけで MSR Japan CORE Project Workshop に参加。今年度は Microsoft から研究費をご支援いただいているのだが、昨年度に同じ公募型の研究費の支援をもらっていた方々の成果報告会である。例年は北京で開催されているようで、自分も今年はこれで初の中国かと思っていたのだが、今年は東京開催になってしまったようで、初の中国はまたの機会になってしまったのであった (それでも年度内には時間を見つけて行きたいが)。

博士後期課程の学生さんももらっていたりして (MSR Redmond でインターン中) びっくりしたが、みなさん単年度の支援なのにいろいろ研究成果を上げられていて、感服する。来年度からの研究費 (今後の研究計画) をどうするか、たぶんまた秋くらいに頭を悩ませることになるのだろうが、ときどきこういう集まりで他の人の話を聞くと参考になる。

こちらのワークショップ、最後まで出られたらいいのだが、途中で中座させてもらって夕方から国立情報学研究所に移動し、人工知能学会の新旧委員合同編集委員会に出席。今年度からの委員長の @ymatsuo さんからお誘いいただき (実は直接お話をしたのは今日が初めてなのだが)、人工知能学会の論文誌はいろいろとお世話になっているし、人工知能学会誌は毎号楽しみに読んでいる (学会誌でとりあえず毎号届いたら封を開けて全部ざっと見るのは人工知能学会誌だけである) し、二つ返事でお引き受けしたのであった。

旧編集長が公立はこだて未来大の松原さんで、いろいろ新しく委員になった人に向けて (自分以外にも数名いらしたようである) 「こういう仕事がある。こういうときはこうする」ということを懇切丁寧に解説してくださって、とてもおもしろい。よくよく考えてみると、中学高校生のころは雑誌か新聞の編集者になりたいなと思っていたのだが、学会誌・論文誌の編集委員会というのはある意味編集者の集まりでもあり (人工知能学会は、論文誌の委員が学会誌の委員を兼ねている)、こういうプロセスの仕事をしたいと思っていたんだなぁ、と感慨深い。(高校生のときに想像していたような、気楽な仕事では全然ないのだが……) これはこれで楽しんでいるところである。

懇親会でもみなさんからいろいろとお話をお伺いし、なんだか楽しい気分になる。あとで妻と夜電話したら「最近そんなに楽しそうに喋ることなかったから、わたしまで嬉しくなってきた」と言われたが、やっぱり自分は他の学会と比べると人工知能学会が好きなのだと思う。他の学会が嫌いだと言うわけではないが、それぞれの専門分野の重なり具合と離れ具合がちょうどいいのかなと思う。あと、いろいろと運営が自由 (いろいろ新しいことに挑戦してみたり、主観の入った意見をむしろ大事にしたり、分野を) なところが自分の肌に合っているのかなぁ。