オープンソース開発をやってユーザに育ててもらっていまの自分がいる

午前中 NICT でミーティング。松本先生がいろいろと資料を準備してくださったり、進捗報告をしてくださったりしたので、とても助かる。さすがにいまの状況ではなかなか他の仕事に手が回らないので……。

帰り、車で帰ろうとしたらキーレスなのにキーを差し込まないとドアが開かず、鍵のほうの電池切れか? と思ったが、単純にライトの消し忘れでバッテリーが上がっただけだった……(汗) 車を買い替えてから、ライトをつけっぱなしで鍵を抜くとアラームが鳴るようになったので、気がつくと思っていたのだが、ちょっと今朝は急いでいたので無視してしまったようだ。う〜む……。(ちなみにかれこれバッテリー上がりは年1回くらいやらかしている)

結局帰りがけだった T 田先生がたまたまブースターケーブルを持ってらしたので、しばらくつないで充電させてもらう。助かった……。大感謝。自分も万一のためにブースターケーブルを買って積んでおこうと心に決める。

午後、今学期最後の研究会。3月1日から新しく助教でいらっしゃる方もみんなの顔見せのためにご挨拶に来る (というか、今日来ないと次全員集まるのは追いコンで、その次は新年度になってしまうので……)。[twitter:@shirayu] くんの進捗報告、進捗でないほうに質問が集中していた (笑) 自分も MeCabソースコードはだいぶ読んだと思うが (逆に ChaSen はパッチを当てる以外でほとんど読んでいない)、やっぱり松本先生は ChaSen に思い入れがあるのだなと感じる。

個人的には、研究やっている人が研究外の活動をやるのは大いに賛成で、みなさんどんどんやるとよいと思う。研究に差し障りがあるくらいのめり込むのは (特に論文書かないと卒業できない博士の人は) 注意しておいたほうがいいし、あと仮に研究 (本業) としてやらないにしても研究的におかしなことをやるのは止めたほうがよいと思う (分野外の人から見ると、自分の研究テーマと違うことでも、その分野の専門家だとして見られるし、一度ユーザがついてしまうと簡単には変えられないので) が、オープンソースでの開発活動なんか、やってみないと分からないことだらけだし。

1人だけで開発しているのと、複数人で開発するのは全然違うし、なにより使ってくれるユーザがいるソフトウェアを作る・メンテナンスするというのは、ユーザが開発者を育ててくれる。自分も、特に Gentoo の開発者をしていたときのユーザの方々、開発者の方々にはたくさん育ててもらい、辛抱強く叱咤激励・ソースコード (といっても bash スクリプトだが) の添削をしていただき、コードが書けるようになった気はあまりしない (これは地道にコツコツとやるしかない) のだが、使ってもらえるものを作る、ということの厳しさと楽しさを教わったし、それが一番の財産だと思う。