10月以降も過密スケジュール

平日が1日少ない週は身体的には楽なのだが、使える時間が短いのでものすごく忙しくなるという罠……。

今学期の言語教育勉強会は木曜日から火曜日に移動。@pavlocat くんが

を紹介してくれる。John watched a TV. と言うべきところを John saw a TV. と間違えてしまうような英語学習者の動詞選択の誤りは、中国人の英語学習者 (English as a Second Language: ESL) の誤りの30%を占めるそうだが、こういう誤りの訂正に意味役割付与 (Semantic Role Labeling: SRL) を用いると効果がある、という話。意味役割付与とは、述語 (主に動詞) がどのような項 (意味役割) を持つのか、ということを解析するタスクで、上記の例で言えば John が動作主 (agent) で a TV が受動者 (patient) だとかいったような意味役割を推定する。実験結果を見ると、N-gram を用いた言語モデルと組み合わせると少しよくなっているし、効きそうな情報ではあるのだが、入れ方が微妙。あと訂正の適合率と再現率を見るに、訂正タスクと検出タスクは別に評価したほうがいいのではないかと思う。実際、今回の実験でも、頻度の高い50個の動詞について、それぞれがどの動詞と間違えやすいのか、という混同行列は人手で作成しているようだし、そこが訂正をするとき一番面倒なところなので……。

あと博士論文の中間発表練習もあったが、発表前日だと直す時間があまり取れないので、コメントしづらい。他の勉強会でも過密スケジュールのために発表の数日前に進捗報告 (発表練習) を割り当ててしまったが、全体的に1週間ずつ前倒ししたほうが楽だろうな〜。

勉強会後、ちょっと研究の相談に乗ってほしいのですが、と呼び止められたが、すでに21:30だったので翌日にしてもらう (電話がただでさえ遅くなってしまっているので)。いろいろな事情によりこの時間開始になっているのだが、いろいろ被り過ぎていて泣きたくなる。