岡山よいとこ一度はおいで

朝から出張。北生駒から本町経由で新大阪へ。新しい新幹線のさくらに乗ってみる。N700系のぞみの指定席とグリーン車の 間くらいな感じ。座席の広さはグリーン車並み、各席の窓側にはコンセントがついている。インターネットで席を取っておくと、自由席と同じ値段で指定席が予約でき、それでこれだけ快適な環境なら言うことはない。
惜しむらくは 車内で無線LANが使えないことかなぁ。WiMAXは入らないでもないので、そこまで困るわけではないのだが……。

昼から就実大学で統計的日本語史プロジェクトの研究会。いつもこの会は色んな人から色んなお話をお伺いすることができるので、楽しみなのである。今日は頻度と共起を用いた中古和文辞書のエントリの再考のお話と、現代語および中古和文の指示詞の使い方の類似点と相違点のお話。複合語、特に複合動詞をどうするか、という話は @shirayuくんが秋以降やってくれるらしいのだが、中古和文でもこれは問題なのだなあ。あと指示詞の問題は照応の話はとも絡んでいて、現代語でも相当難しいのに、古文でこれをやる、というのは相当しんどそう、と思ったり……。(読んでいれば慣れてくるそうだが……)

あと@langstatさんが機械学習による言語分析のチュートリアルをやってくださる。参加者の半分以上人文系なので、こういうチュートリアルをやってくださるのはありがたい。機械学習とはなんぞや、というところから語り起こしてくれて、自分自身大学院に入学したとき「機械学習ってロボットが勉強したりする話か」と思っていたこともあるので、人文系の人向けにこういう概要的な話があるといいと思う。 「え、機械学習知らなかったの!」と馬鹿にする人もいるかもしれないが、世の中の99%の人は「機械学習」という単語すら未知語だろう。そういう感覚を忘れるとよくないなと思う。

懇親会は地ビールのお店へ。お酒がおいしい!そしておつまみが安い!!Oかざきさん曰く、岡山は飲み屋偏差値が高いらしいが、頷ける。就実大学があるのは岡山駅から山陽本線で1駅離れたところなのだが、駅前がそのまま大学になっていて、改札を出るとすぐ菜園があったり、こういうところ好きだなぁ。 岡山は平坦なので、距離は自転車で何分、で測るということだが、そういうところも地味によい (笑) 新大阪から50分かからないし (NAIST から新大阪までも1時間弱)、ここはいいところだ。最後西日本側に来たのは2009年の福岡開催のIBISMLだったと思うが、もっと奈良から西側を開拓したい。(写真は「瀬戸の憂鬱」という地ビール)

台風が接近中ということで早めに解散し、帰りは急いで19:58のさくらに乗る (台風がなかったらあと2時間は飲んでいたかもしれないが (笑))。どうも21時以降は在来線が全て運休になるらしいので、ぎりぎりセーフだった (いろいろ調べてみたところ、新幹線は遅れつつも動いているようだったが)。新大阪から和歌山方面も行けないというアナウンスが新幹線の中であったりして心配だったが、奈良まで戻ってくると雨も風もなく、生駒山脈で台風が防御されているようだ。盆地にもよいことはあるものだ。