日本人エンジニアの需要と供給のアンバランス

朝起きて喉が治っていることを願ったが、そうは問屋が下ろさず。抗生剤飲むと便がゆるくなるんだけどな〜

おもしろい原稿の依頼を受ける。これはがんばらないと (笑)

昨日に引き続き、論文の添削。箇条書きにした順番で説明するとか、提示した問題はちゃんと全部回答するとか、そういうところをきっちり書くのが全体の読みやすさを向上させるのだが、こういう書き方って教科書で学ぶようなものではなく、書いては添削してもらい、というのを繰り返して身につけるんだろうな〜と思ったり。

ふとしたことから公立はこだて未来大学の情報発信アンテナ 新任教員インタビューその3 「大塚裕子准教授」を知る。4月からこちらに着任されていたのか〜

また、女性教授奮闘記 推薦書を書くということも参考になる。あと推薦書を書くということ・・へのコメント

最近大学院に入学直後に海外に行きたい(特に海外の有名企業でインターンシップをしたい、あるいは働きたい)という人から相談やメールをいただくことがあり、それはそれでとても意欲があってとても喜ばしいことだと思うのだが、物事には順番があって、そういうのをすっ飛ばして「自分は海外のみんなが知っているような有名企業で働くことに挑戦したい」と言うことがよくあり、ちょっとそれは落ち着いて考えてみよう、となることがある。挑戦することは止めないが、推薦するかどうかは別問題、という話。(※推薦するという立場なので上から目線だが)

都大会にすら出たことない高校生が突然「メジャーリーグで活躍したい」と言い出すのと似ていて、そういう意欲があるのは大変結構なのだが、そういう人に言いたいのは、まず自分がいまいる環境の中で形に残る結果を出し、それを引っさげて次に行くのが筋、ということ。都大会で勝ち進んで甲子園に行き、(大学野球でも活躍して) ドラフト指名を受け、しばらく日本のプロで活躍してアメリカに挑戦する、そうするのが王道なのではないか、と思うのである。

特に最近多いのが、自分は英語を使う仕事がしたいから、あるいは(それが理由で)海外(=アメリカ)で働きたいから、推薦してほしい、というものなのだが、仕事で求められるのは英語力ではなく仕事を遂行する能力である。英語力で言ったらネイティブの小学生にほとんどの日本人は敵わないと思うが、それでも彼らと違って仕事してお金がもらえるのは、特にエンジニアの仕事をする上では語学力が決定的な役割を担っているわけではなく、当然プログラミング能力であったりチームワークであったり、仕事をする能力を評価されるためであって、語学力をアピールする以前に仕事ができることをアピールしないといけないのである (語学力は日本人の中で多少できたとしても、それは必要条件であって十分条件ではない)。

日本の若手エンジニアの人たちは、上の話とちょうど逆で、せっかく力があるのに語学力が理由で挑戦しない、あるいは挑戦しても先に進めない、ということがあり、いまの学生の世代の語学力はあるのに力不足で挑戦しない、あるいは挑戦しても先に進めない、というのと両極端である。力がある人は本気を出して語学力(コミュニケーション能力)を磨いて挑戦すれば鬼に金棒だと思うし、語学力がある人はみっちり基礎からコード書いたりする能力や理論を理解する能力を磨けば百戦百勝だと思うし、人間やはりやりたいことをやるのがいちばんではあるが、もったいないな〜とよく思う。

社会人になるとほとんど自由時間も使えなくなるので、自分の足りないところは数年かけて改善するつもりで、「毎週土曜日は勉強に充てる」などと決めてコツコツやるしかないんじゃないかなぁ。逆に学生のうちはじゃぶじゃぶ時間が使えるので、朝から晩まで寝てもさめてもコーディングするとか、しばらく海外(必ずしもアメリカじゃなくて)に行ってみるとか (研究始まると行きにくいので学部生のときに行くとよいけど)、固めて一気になにかやってみるといいんじゃないかな。