映画「ソーシャル・ネットワーク」に出てくるエンジニア像

3月4日で高の原サティの映画館での公開が終わってしまうらしいので、終わる前にソーシャル・ネットワークについて紹介しておこう。

内容自体はウェブエンジニアリングに興味ある人は楽しめると思うし、公開されているうちに観に行くとよいだろう。大学の中でわいわい言いながら開発を始め、ハーバードからシリコンバレーに移り住んで企業を大きくしていく活気が伝わってくる。一般人から見たエンジニアってこんな感じだよな、という痛々しい感じもまたよい (笑) 冒頭で彼女に言われる台詞とか……

しかしながら映画の原作

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はおもしろくない。本を読むなら
フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

をお勧めする。こちらはものすごいボリュームがあるのだが、映画よりも詳しいし (Facebook CEO のザッカーバーグの全面的協力があった本はこの本だけなので、当然であるが) 、技術的な話もあまり端折らずきちんと書いてあって好感が持てる。また、Facebook について詳述されているのはもちろんのこと、2005年以降のウェブ業界の状況と今後の方向性について筆者の見解が書かれているのもおもしろい。

正直なところ、映画に1,800円払うなら、こっちの本に払って読んだほうがいい。こちらはエンジニアの人にも興味深く読める本だし、エンジニアが無駄に小馬鹿にされているようなところもないし、今後のウェブ業界について考える参考になるだろう (ただ、読み終わるまで2時間ではきかないだろうが)。