学生の立場から大学の立場、企業の立場へ

午前中、@underspecified さんを送って高山の茶筌の里へ。茶杓の工房があるらしい。以前コーパス検索ツールに chashaku というのがあったのだが、結局もうメンテナンスされていないなぁ。Web 2.0 も遠くなりにけり。

言語処理学会第17回年次大会のページが更新されているが、併設ワークショップとして自然言語処理における企業と大学と学生の関係という場所を設けることになった。自分もプログラム委員に入っているが、大学の人から企業の人、そして学生の人まで入っていて、いろいろ議論できることと思う。

惜しむらくは本会議が終わったあとワークショップだけの日にスケジュールされてしまったので(本会議が4日間になっても大変だろうし、仕方ないけど)、多くの人たちがふらっと訪れるような感じではなくなってしまったかもしれないが、その分濃い話ができると思うし、学生の人たちはもし都合つくなら覗いていってもらえるとよいかも!

あと@kojiando先生の紹介でCAUAシンポジウム 2010 in 大阪というところで12月8日に話すことになった。3月まで学生だったので、学生視点で大学について物申してほしいというリクエストである。まだ学生気分を忘れないうちに学生の立場から大学について言いたいことを提示したいと思うし、ここでの議論も3月のワークショップに活かしたい。いまから@shojikajitaさんと@tetsutalowさんとのパネルディスカッションが楽しみである (笑)

夕方古くからの友人と電話。外付け HDD の設置の話に始まり、学校という場所についての話をしたり。彼女はだいぶ前から教えているそうで、この4月から教員になったばかりの自分はとても参考になる。芸術作品の作り方を教えるというのと研究の仕方を教えるというのはたぶん似ていて、研究も創造的行為なので、実際に実験して論文を書く、という体験をすることでしか伝えられないと思うし、自分もいつまでも学生でいてはいけないんだな、ということについて考えを巡らせる。

ときどき自分が学生の立場なのか大学の立場なのか企業の立場なのか分からなくなることがあるが (それは自分が立ち位置を一つに決めるのを回避してきた結果でもあるのだが)、動き続けて考えるしかないのかな、と思った。