日本語コーパスとわたし

立川の国立国語研究所日本語コーパスのワークショップ。

このプロジェクトとは、日本語コーパスの予算が通る前のKOTONOHAプロジェクトに遡るのだが、日本語話し言葉コーパスというコーパスの作成アルバイトをしていた縁で、KOTONOHAでもM1のときアルバイトをしたのであった。

たぶんこの2つのアルバイトがなければいまごろ自然言語処理の研究はしていなかっただろうし、こういう(ほんの少しだけ研究成分を感じられるような)アルバイトを学部生ができるという意味で東京は若者にはいい環境なのだと思う。(ライフサイエンス統合データベースを見ているとうらやましい限り)

その後科研費が通って1年ばかり関わっていたが、博士後期課程の研究がコーパス作成とは離れてきたので3年ほどご無沙汰していて、今年助教になってからまた松本先生から分担者に入ってくださいなということで復帰したのである。結局今年度は2つ申請していた研究費が両方だめだったので、校費以外はこのコーパスの研究費がないと東京出張もままならない、という感じであり、ありがたいことである……。

とはいえ3年のブランクは割と大きなもので、リハビリ中なので、こうやってワークショップに参加したりして、いなかった間をキャッチアップしましょうか、というわけである。

結論としては、あまりキャッチアップできたわけではないが、全体がどういう方向に向いているのかがなんとなく分かって参考になった。あと岡山大の竹内さんがあらゆる進捗や研究紹介に対してコメントされていたのに舌を巻く。自分もこれくらい広い見識と愛をもたないとな、と思った次第。