NAIST-NiCT 合同勉強会 reloaded

第3回 NAIST-NiCT 合同勉強会 (N2 meeting)が開催された。実は今年最初の N2 meeting は NAIST-NTT-NiCT (N3) meeting として計画されていたのだが、いろいろと事情があって元通り N2 meeting として開催されることになり、期日も延長になったのであった。NTT 側の担当だった 東中さんがけいはんなから横須賀に異動されてしまったのも痛い……。

あいにく NAIST が年度末でいろいろと工事をしており、ネットワークは使えないわ冷房は使えないわ、話している最中に金槌の音が下の階から響くわで、本日は参加してもらったみなさんに申し訳ない感じであった。しかしこの日以外無理だったのも事実であり、タイミングが悪かった。

NAIST 側からは @jmizuno くんが先日研究室の進捗報告で話した内容のロングバージョン。かなり分かりやすくなっていたので、すばらしい。しかし、やはり手法的になんでそうしているのか分からないところがいろいろと。自分もプロジェクトの中で研究していたこともあるので、気持ちは分からないでもないが、研究者たるもの他人に責任転嫁しないで自分で説明できるようにならないとよろしくないと思う(M1 の人が右も左も分からないならともかく、これから論文を書いたりするのだろうし)。理屈が合っているかどうかより、そもそも理屈があるかどうかが大事、ってことかな? 今後も修士の人たちを引っ張って研究プロジェクトを続けていくと思うので、がんばってほしい。NiCT の風間さんもコメントしていたが、システムを見るとけっこううまく動いているように見えるし、こういうふうに出口を意識した自然言語処理研究も必要だなぁ。

NiCT 側からは土田さんが発表。やっていることはブートストラップ的に関係獲得をしているだけに見えるし、直接共起しない2語の関係は高次の共起を見れば獲得できることだし、どこがこの研究の新しい(嬉しい)ポイントなのかよく分からず。松本先生のツッコミもいつになく力が入っているような……。元々なにをしたい(どういう問題を解決したい)のかがよく分からないので、「こういう方法を試してみては」というアドバイスもしづらいのである。いろいろ手を動かして実験はしているようなので、まずは実験を始める前に、解きたい問題を分析してみてはいかがだろうか。とはいえ、準備期間2週間くらいで急遽代打で話してもらったわけだし、短期間で1時間話すだけのネタを用意できるというのはすばらしい。もっとブレインストーミング的に話せる感じがよいのかもしれず、悩ましいところである。
あと、内容に関しては、どうも

を読まないとなにをしているのか分からないようなので、今度読んでみよう。自分もこの分野は博士論文で一段落のつもりだが、まだいくつかやり残したことはあるので、落ち穂拾い的ではあるが、いくつかそれらの問題にも取り組んでみたい。