NAIST-NICT-NTT (N3) ミーティングと忘年会といろいろなこと

午前中は M1 の2人の発表練習。これでたぶん M1 の人全員終了。全部で10人いたのでなかなか大変であったが、自分の研究について考えるいい機会だと思うので、ぜひこのチャンスを活かして研究についてじっくり自分と向き合ってみるといい。あとからふりかえってみれば、大きいと思ったものは小さく見えるし、小さいと思ったものは大きく見える。周りがこれをしているか自分もしなきゃ、と思って焦るのはよろしくない(間違った方向に歯車が回る)。周囲に流されないのは大事だと思う。本当に必要なものであれば、「ああ、そういえばそういうのもあるのか。じゃあやっておくか」くらいに悠然と構えるくらいでいい。

博士課程に進学するか否かについては、修士で入学した時点で博士に進学することを決めて入学した自分ですら、本当にこのまま進学していいのだろうかと就職活動をしたくらいなので、迷う気持ちも分かる。でも進学を決めるにせよ就職を決めるにせよ、現実逃避で反対側に行きたいだけでは問題を解決したことにならない。自分がやりたいことはなんなのか、ということをじっくり考えて(幸い NAIST 生はM1の12月くらいからは時間が取れる)、それができるように少しずつ動いていくしかないのではないかと思う。

少々気が早いかもしれないが、博士課程に進学希望の人は、自分がD2の冬にどういう状態になっていて、どういう仕事をしていたいのかはイメージしておいたほうがいいように思う。そうすると外部の人と会ったときにそういう気持ちで話を聞くことができたり、場合によっては修士で就職したほうがいい(将来的に博士を取るために戻ってくる可能性を残して)と思い直したり、それを考えずに博士に進学してしまうと、ひょっとすると一番効果的な「新卒キップ」を棒に振ってしまう可能性もある。

あと、NAIST だと特に奈良の僻地にあるので、修士までは友だちがたくさんいて楽しいのだが、博士に進学するとほぼ生活空間(人間関係)が研究室に固定されてしまい、研究(= 論文書き)が楽しいと思えないとかなり鬱々とした孤独な自分との戦いの3年間(+α)になってしまいがちなので、友人との付き合いが好きな人は覚悟したほうがいいと思う(群れるのが好きな人は新卒を大量採用する企業に就職したほうが同期もたくさんいるし人生楽しめるのではないかと思うことはある)。最近は Twitter なども発達しているので、他の研究室の D3 の人とやりとりしてともにがんばることもできるが、たぶん研究室で一人だけ D3 の人をフォローしたりするといかに孤独かが分かるかもしれない。まあ、孤独が嫌なら3年後企業に就職すればいいわけだから、そういうパスがまだ残されている工学(情報系)が恵まれているのだろうとは思う。

というわけで、第二回 奈良先端大・NICT・NTT合同勉強会 (N3ミーティング)が開催されたので、途中から参加。ai-a さんの話で前から聞いていた話だったが、少し新しい話があったのでおもしろかった。NTT から参加していた人は少なかったが、ポスドクしている Kevin が来ていた(彼とは MSR のインターンシップの同期である)ので少し話す。うーむ、CS 研はいい人揃っているなあー。すばらしい。

忘年会には NTT からの人は参加していなかったようで、NAIST-NICT 忘年会。自分はそんなに若くない(たとえば M1 の人と比べて)ので NICT の研究員の方々の隣に坐るのも全く抵抗ないのだが、NAIST の学生さんはもっと積極的に NICT の人たちの近くに坐ったほうがいい(hayato-g くんとか katsumasa-y くんは偉い)し、四方を同じ研究室の学生で固めて誰も坐れないようにするのではなく、あえて研究員の方々がところどころ坐れるように穴を空けて坐るとか、せっかく外部の人との懇親会に来ているのだから、チャンスを活かしたらいいんじゃないかなあー。「研究員の人たちもいいかげん年なので(失礼!)、我々若い学生からの意見や話も聞きたいはずだろう」くらい、図々しくてもいいんじゃないかと思った。人によるだろうが、年上の人って若者に自分の苦労話とか体験談とか話してあげたいと思っていると思うよ。そういうのはあまりウェブに書かれたりするものでもない(聞いても心の中にとどめておきましょう)し、聞くべきはそういう話なんだと思うけどなー。