自然言語処理のトップカンファレンス

NAACL HLT 2010 の accepted papers のリストが今日出た。

知っている名前があるかなと思ったが、日本人ひとりもいないようだ。

(訂正) 松本研先輩の tetsu-na さんが通っているようだ。@cacahoさん情報どうもありがとうございます!

MSR 時代のインターン同期とかたくさんいる。やはりカリフォルニア開催だと気合い入れて出してくるからだろうか……。他にも出していると聞いた人が通っていないのを見ると、かなり厳しかった模様。以前 masayu-a さんが日記で(現在はてなダイアリーに引っ越したようだが)

NAACL > ACL >> (越えられない壁) >> CoNLL > EMNLP >> (越えられない壁) >> COLING-ACL = ACL-IJCNLP > COLING(ICCL) = >> (越えられない壁) >> EACL > IJCNLP >> その他

と書いていたが、確かにそうかも。

Computer Science Conference Ranking の人工知能のセクションでも、自然言語処理に関するところを抜き出すと

  1. ACL: Annual Meeting of the ACL - Association of Computational Linguistics (0.90)
  2. NAACL: North American Chapter of the ACL (0.88)
  3. CoNLL: Conference on Natural Language Learning (0.82)
  4. EMNLP: Empirical Methods in Natural Language Processing (0.79)
  5. COLING: International Conference on Computational Linguistics (0.64)
  6. EACL: Annual Meeting of European Association Computational Linguistics (0.62)

などとなっており、大体それに対応している(IJCNLP は始まってまだ日が浅いのでランクに入っていない)。Pantel さんに「どの国際会議でないと出したらダメとかあるのか」と質問したら、「別にどれがダメと明示はしないが、2nd tier (註: 2流という意味です)の会議はダメ。ウェブ系なら SIGIR とか WWW とか、自然言語処理なら EMNLP くらいまで」だそうで、ダメな具体的な会議名も聞いたのだが、自分が最初に通した国際会議がそこだったので、あちゃー、と思ったり(汗)

M1 の人を見ていると最初は「論文(国際会議)にもレベルがある」ということをよく分からないようで、自分の研究に近いからと日本語の論文や、初めて聞くような名前のワークショップの論文を参考にしてしまうようなのだが、いい論文を書くためにはいい論文を読まなければならず、基本的には上に挙げたようなトップレベルの国際会議の採択論文に最初はたくさん目を通すのが近道なのではないかと思う。

論文の善し悪しはいい論文も悪い論文も読まないと分からないのではあるが、ひとまず必要なのは「このレベルの国際会議に通る論文と通らない論文の違いはどこにあるか」という目(国際会議に通すこと自体が研究の目的でもないのだが、一応)なのであって、それは「誰が見たって通らない論文」を見ても仕方ないし、「通った論文だけど、先生方や先輩方の意見ではこれはいい論文ではない」というような判断基準を見よう見まねで習得していくのがいいんではないかな。もっとも、一番いいのは自分で実際に査読をしてみる(そしてそれが他の研究者とどれくらい一致しているか見る)ことだと思うが……。