アカデミックとビジネスを結びつける

たつをさんの楽天研究開発シンポジウム 2009 の報告がかなりまとまっていて参考になる。Twitter の #rrds2009 もおもしろい。

個人的にはパネルディスカッションの「インターネットに挑む若手研究者」という内容が興味深い。ちょっと長いが引用する。

パネリスト:

岡野原氏曰く:

  • 知る努力が重要。
  • アカデミックの人は外への宣伝が足りない。
  • 小学5年生ごろから接尾辞配列について考えていた。
  • 人生の重要ポイント:未踏プロジェクト、Googleインターン、会社設立。
  • 理論も実践も。研究ができる人が開発も(Google)。
  • せっかくの研究が現場に生かされていない、使いどころが悪い、というケースが多い。
  • 今後:アカデミックとビジネスのつなぎ役になりたい。博士取得後はPFI

中村氏曰く:

  • 実況チャットのダイジェスト生成、検索結果再ランキング(Rerank)。
  • 人が重要。インタラクションが重要。→「推薦」。
  • 記録すること。記録し続けること。自分が見えてくる。
  • 水平方向では各社健全に競う。縦方向、つまり新たなステージ・研究分野の構築は協力する。
  • 今後:人を笑顔にすることができる研究。記憶にまつわる研究。押し付けがましくない推薦に関する研究。

首藤氏曰く:

  • 分散システム大好き。直感的じゃない仕組みも好き。
  • 研究職→スタートアップ→大学。
  • シリコンバレーベンチャーキャピタルは投資したスタートアップに優秀なPRの人とか紹介してくれる。
  • 自分がもらっているお金に見合うだけの仕事をしているかどうかを考える。胸を張れるようになる。
  • 今後:エンジニアパラダイスを作る。そのためのエコシステムを作る。

どの人の話もとっっっても共感するなぁー  この話の最後に自分の今後を付け加えたいくらいである(笑) 岡野原くんの博士取得後は PFI というのもすごいなぁと思うし、首藤さんの研究職のあとスタートアップにコミットするというのもさすが(このあたり、自分でも適切な形容詞が思い浮かばない。まだ整理がついていないのだろう)。自分はどういう方法で折り合いをつけていくのだろうか……? 

あと Twitter からのメモだが「パネルから。東大/PFI岡野原大輔氏。「インターンに参加して凄い、と思ったがGoogleに行くのも癪なので起業に参加」。東工大、首藤一幸先生。「未踏通ってGoogle行って、だけじゃないだろう」。」という話も。

自分も自分の道でアカデミックとビジネスを結びつけていきたいものだ。