自然言語処理の出口産業

午後は途中で抜けて ryu-i さんと2人で会社見学。先日の科研シンポジウムでも「自然言語処理の出口産業がない」ということが話題になったが、最近 ryu-i さんと2人で係り受け解析とか述語項構造解析とかの出口産業ってなんだろう、とか、企業の人はどんな問題で困っていてそれに対して自然言語処理の研究者としてどんな貢献ができるだろう、ということを事あるごとに議論していたりするのだが、大学の中で話していても結論は出ないので、実際に企業の開発部門や研究所を訪れて担当の人にインタビューしてみようという企画。

最初はお互い自己紹介などしたりして、研究所の沿革とか会社の規模とか話してもらって(そんな話になるとは思わなかったので最初びっくりしたけど)、実際に研究員の人はどんな感じで研究・開発しているのか伺う。こちらからも研究内容のスライドを2人とも用意していたので、途中から開発部隊の人に来てもらって研究紹介。開発部隊の人の質問、なんか詳しく知っていそうな感じの質問があったりしたので、もう少し実際の開発している人の話を聞いてみたかったが、なんか忙しいみたいだったので、適当な時間でお開きになる。松本研からは Google には何人も行っている先輩方がいるのである程度想像はつくのだが、他の企業がどうやっているのかよく分からなかったので、参考になった。結局のところあまり大学がどういう役割できるのかはまだクエスチョンマークだけど……

開発部隊の方でこの日記を読んでくれている人がいたので驚く。せっかく大学にいるのだから、できるだけ書いていいことは書こうと思っているので、読んでくれているという声を聞くだけでも励みになる。理想はみんな書きたいことを書いて読みたいものを読む、だけど、書きたくても書けない人もいるしなー。

今回東京に来ることは2週間くらい前に決まったので、急遽名刺を作ったのだが、配る機会があってよかった。ここで注文したら NAIST ロゴ入れて100枚で2,800円。高いような安いような。そんな値段するものでもないし、どうせ修了後は就職したところで無料で作ってくれるだろうから、あまり手間かけたくなかったので頼んだが、自分で作るともっと安い(紙代)ので、暇な人は作るとよいかも。学部のころ名刺がなくて作ろう作ろうと思っていたが、卒業間際だったのでつくらず奈良に来て、逆に奈良に来たら名刺を使う機会が圧倒的に減ったので放置していた。まああと2年少しは奈良にいるだろうし、100枚くらいならちょうど使い切るかな。東大では生協に頼むと東大ロゴとか入ったテンプレートがあって簡単に作れるらしいが、NAIST はそういうのがないので自分で作らないといけないみたい。LaTeX (→自分で印刷して切り取って使う)とか Illustrator のテンプレートは助教クラスの人なら持っていそうな気がするが……

終了後 ryu-i さんと2人で飲み。渋谷で飲むのは久しぶりである。