ボールペン

数日前 ryu-i さんが「最近筆記用具に凝っていて鉛筆を使ったりボールペンを探したりしている」と言っていたが、自分は中学生のころからボールペン一辺倒である。

小学生のときはずっと鉛筆で、中学入ったころにシャープペンシルを使うようになったのだが、中学3年のときタラ・キャノンという英語の先生(いま調べてみたら明海大学助教授になっている)に1年間英語を教えてもらったとき、「アメリカでは中学生でもみんなボールペンで試験を受ける、まあここは日本だからいいけど」とか言っていたので、日本だからって馬鹿にするなよ、と思ったかどうかは覚えていないが、それからノートは全部ボールペンで取るようになった(試験は落としたら困るものはシャープペンシルで書いていたけど)。

ちなみに大学受験では慶応だけは「解答は鉛筆 (黒 「HB」、 「B」)、 シャープペンシル (黒 「HB」、 「B」)、 またはペン (黒か青のイン. ク、 ボールペンも可)」と指定されていたので、しっかりボールペンで受験してきた。そういうわけで私立大学も慶応は昔から好きである。(ああいうふうに書いていてもいったい年間何人がボールペンで受けるのか分からないけど)

それからかれこれ10年以上ボールペンを使い続けているのだが、1本数十円のものから数千円のものまで30種類以上使ってみて、いまでも最高峰だと思っているのは Pilot のスーパーグリップである。

これは1本100円でどこでも買えるのだが、その書き心地は他のボールペンの追随を許さない滑らかさである。しかボールペンにありがちなインクのダマができない(1時間に1回くらいティッシュでダマをふき取らないといけない不便さは耐え難い)し、安いボールペンにありがちな途中で空気が入って最後までインクを使えないといったこともない。

特に嬉しいのは、自分のように筆圧が高いと一般的なボールペンにありがちな0.5mmは細すぎて紙を傷めたり下に文字が写ったりするのだが、このシリーズは0.5/0.7/1.0/1.2/1.6とあらゆる太さのものを取り揃えているので、最適な太さのものを使うと信じられないくらい書きやすいのである。(ちなみに自分がいちばん使いやすいと思うのは1.0mmだが、これは人によって異なるだろう) 難点を言うと太いボールペンを使うとインクの減りが速いことだが、そんな高いボールペンでもないので買いまくってもそれほど痛くないのは特筆すべき点である。また、あまりに滑らかに書けるのでどんどん文字が乱れていくのもこのボールペンの弊害(?)である。小さな文房具屋だと0.5しか置いていない、もしくは0.5と1.0だけ、という場合もあるが、大きな文房具屋に行く用事があればぜひ全種類試してみてほしい。同じ形状・同じインクでも太さによってここまで書き心地が違うのか、とびっくりすること請け合いである。

ryu-i さんと shuya-a さんは「細くないと論文の行の隙間にメモすることができない」と言っていて、確かにそれもそうだなあ、と思ったが、自分はそもそもメモするときは余白に書き込んでいるので、無意識のうちに運用でカバーしているのかもしれない。