研究室

ふと本屋で利根川進の『私の脳科学講義』(岩波新書)があったので手に取って読んでみる。

これよくよく思い出すと読むの3回目だ。まあ軽く読み流すにはいい本だけど。ノーベル賞を取るような研究環境っていうのがどういうものか、基本的に与太話を中心に述べているので、そういうのが好きな人にお薦め。ちなみに自分は講義中の雑談とか脱線とか大好きなのでこういう本は読んで楽しい。

松本先生ってよく学生のやる気を最大限に引き出すような環境作ってくれているよなーと思うのだが、こういうの読んでも独創的な研究する環境はどこも似ているのかなと思う。

各自がばらばらにやるにせよ、プロジェクト中心で離合集散を繰り返すにせよ、ある程度自主性が尊重される局面でないとこういった仕事はうまく回らないみたいで、一つだけ言えるのは中央集権的にチーム組んでやるのは(そういった類の成果を求めるのであれば)たぶんだめだってことだ(ということが上記の本にも書いてある)。どういう成果がほしいか分かっていれば、それに合った方法でアプローチすればいいわけで、チーム組むのも状況によってはいい選択肢ではあると思うのだが、どういう条件のときうまくいくのだろうか。