意味解析

本会議最終日の今日発表。最後まで気が抜けなかったので火曜日発表だった人がうらやましかった。(火曜日発表だったら資料の準備終わっていなかったけど)

松本先生が前の方で聞きに来てくれたので、思ったより上がらずに発表することができた→発表資料。いろいろ気遣ってくれたみなさまどうもありがとうございました。

お昼は tooru-h さんにごちそうになる。SP 研のリクルーターらしい ;-)

今回の学会ではいろいろなセッションに出てみたのだけど、やっぱりいちばん聞いてておもしろいと思うのは意味解析のセッションだなあ。ずば抜けておもしろかったのは今日の鈴木久美, Kristina Toutanova (MSR)の「 機械学習による日本語格助詞の予測」。機械翻訳への応用を考えると、英日の翻訳では格助詞(てにをは)だけ間違っているような事例が15%くらいあるので、日本語側の格助詞だけ正しく当てるような仕組みを作るだけで効果が期待される、という方針で、文から格助詞を消して正しく当てられるかどうか実験したという話。まず格助詞があるかどうかの判別をして、あると判定されたときはどの格助詞か決定するという、二段階のモデルも自分の研究の手順と似ているので親近感がある。「は」と「が」どちらを使うかとか、「の」を省略するかどうかとか、人間でも揺れるような例ではエラー率が高かったとか、なかなか興味深かった。

永田さんとも話せたし今日はけっこう満足な一日。