情報生命学I

情報生命学Iの授業に出てみる。実はIII期の比較ゲノム学の履修用件になっているので出てみただけなのだが、予想外におもしろかった。

つまりはこの領域は機械学習のひとつの応用分野だということが分かる。機械学習のツボ(機械学習自体知ってから2ヶ月なのでこんなこと言うのもおこがましいが)は有限のデータから帰納的に理論なり法則なりを導き出す装置として使えることで、「機械」も「学習」もあまり本質を突いていないネーミングだと思う。人間が科学的知識を増やしていくのに使う道具立てに帰納的推論といったものがあり、それを補助する強力なツールとして機械学習がある、といった関係。

というようなことを考えながら聞いていたが、話題はそれだけではなくてアメリカと張り合って O-157 の遺伝子解析競争をして「負けた」ことの顛末を聞いて笑いが起きたり、計算機寄りの情報生命学の研究者と生物学寄りの研究者の間の微妙な関係で苦笑したり、内容も興味深かったけど比較ゲノムの黒川先生話もうまいなあ。

と思って外に出てラスカルさんと「おもしろかったねえ」と話す。でも黒川先生の授業は今日だけで来週はまた違う先生なので油断ならない。そしてラスカルさんから hanako-a さんが今日の1限に来なかったという衝撃の新事実を知る。あのとき起きているような声をしていたのはなんだったんだ~