unstable

~x86 であんなアプリケーションやこんなアプリケーションが動かないとは何事だ、Gentoo の開発者はちゃんとテストしてないだろう、というお叱りの意見をよく聞くのだが、ずっと x86 の環境しか持ってないのでどうにも検証のしようもないし、自分で不具合に遭遇することも(あまり)なく、困っていたので新たに ~x86Gentoo box を作ってみる。

全員が全員 ~x86 使っている前提で喋るのはいかがなものか、という意見もあったりする一方、開発者ならカーネルは 2.6 で環境は x86 と ~x86 の両方でテストするのは当然でしょ、みたいな意見もあるので難しいところだが、機材自体が揃わない(PC 1台しか持ってなくて資源的にも x86 か ~x86 かのいずれかしか入れられない)人もいるわけで、機材は一応調達できる自分がある程度見る必要はあるかな、と思わなくもない。Gentoo に割ける時間もあまりないのでインストールだけで終わったりする気もしなくもないけど。

一応今回はスタンダードに LiveCD でインストールし(あんなきれいな画面が出るとは……)、basic で始めたが wgetPentium3 用の CD1 と CD2 をfetch して loopback マウントして GRP から入れたりしてみる。おお、GRP でインストールすると速いこと速いこと。しかし emerge sync すると更新がいっぱいあって結局コンパイル地獄になることと、コンパイルされたUSE フラグに不満があって結局コンパイルし直しになることと、調子に乗ってOpenSSL もアップグレードしたらひどい目に遭ってさっきコンパイルしたばかりのものまで再コンパイルしなければならなくなったり(revdep-rebuildを実行すれば自動でやってくれるけど)して、踏んだり蹴ったり。

Pentium III 1GHz が2つ載っているとはいえそこまでコンパイルが速いわけではないか。emerge を3つ同時に走らせてもあまり目立って遅くならないのはさすがだが。Portage 2.0.49 あたりからロックファイルをちゃんと作るようになったみたいで、同時に emerge を走らせるとタイミングによっては片方が sandbox violation で失敗するので、適当なところで ^Z で止めておいてだいじょうぶになったら fg したり :-p

9月11日版以降で gccglibc、xfree だけでなく KDEGNOME の更新まであったので、emerge にやたらめったら時間がかかる以外は ~x86 では不具合らしい不具合は見当たらないのだが、これでも気になる人はきっとppc や alpha、sparc なんて絶対使えないだろうな ;-P

# もっと根本的なレベルで「開発者そもそもいないだろう」と思わせる

# ような部分が……